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2024.05.22

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砂場から芽生える遊ぶ力(年少組:3歳児)

新年度が始まって、早や2ヶ月が経過しようとしています。入園直後は登園時に泣いていた子ども達も、笑顔で過ごす時間が増えてきました。

子ども達は日々、様々な遊びをしますが、私達は遊びの一つひとつに「子ども達のこんな姿が育ってほしいな」と考えて遊びを設定しています。

今回は、その中の一つ、“砂場遊び”の様子をお伝えします。

 

 

砂場遊びというと、手足が砂や泥で汚れるので、ご家庭では中々取り組みにくい遊びです。錦ヶ丘では、洋服や手足が汚れる事も気にせずに思う存分、水、砂、泥遊びをしています。

皆さんは、砂遊びといったらどんなものをイメージしますか?スコップやバケツを使って、山を作ったり、ままごとをしたりするイメージが浮かぶのではないでしょうか?

しかし、最近の年少組の砂遊びでは砂場のおもちゃを出さずに遊んでいます。あえて砂場のおもちゃを出さないことで、子ども達は想像力を膨らませながら遊びを生み出そうとします。砂を手で押し出して「ブルドーザーみたいに集めるよ!」「お団子をつくってみよう!」と遊ぶ姿があります。

モノが溢れる現代では、既製品のおもちゃで遊ぶことが多くなっています。その為、何もない所から遊びを作りだす事が難しい子ども達もいます。自ら遊びを生みだす事は、子どもの想像力・思考力を高めます。

 

 

遊びを考えて、実際に遊ぶ。そして考えた通りにいくこともあれば、思った通りにいかない事もあります。先日は年少のお子さんが、砂場で団子を作ろうとしていました。砂が渇いていたこともあり、うまくまとまらず、団子がすぐに崩れてしまいました。すると「水を入れたらできるかも!」と子どもが言いました。そこで土に水を入れると、すぐに両手で握りしめて団子を作り始めました。すると湿った砂で見事に泥団子を作った出来事がありました。

この砂場遊びを通して、子ども達は遊びを生み出す創造性や、思い通りにいかなかった時に「どうしたらできるだろう」と考える力を育てることに繋がります。これから子ども達が生きる社会は、AIが当たり前のように取り入れられ、今よりさらに情報の溢れる世の中を生きていくのだと思います。そんな時代を生きる子ども達にとって、自分で考える力や、アイデアを生み出す力というのは非常に重要なものになっていきます。

 

 

園でも、もちろん既製品のおもちゃで遊ぶことはあります。カラフルで色々な形のおもちゃは子ども達が大好きです。日常の中に取り入れやすく、子ども達のコミュニケーションも活発になります。ただ、遊びが固定化されてしまうことも多いです。園では、遊びが偏らないように、子ども達の発達に合わせて様々な遊びを行っています。

 

お家から帰ってきてお着替えが砂だらけだと、洗濯が大変だとは思いますが「たくさん遊んだんだね!楽しかった?」と声をかけていただけると幸いです。汚れた衣服の洗濯、いつもありがとうございます。これからも子ども達の発達に合わせた活動に取組んでいきます。

文責:唐仁原

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