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2024.05.31

Blog

日常のわくわくを大切に

錦ヶ丘には大切にしている園訓と目指す園児像があります。

その中でも今回のブログでは目指す園児像のひとつ”学ぶ事は楽しいと思える子”についてお話しします。

 

大人が教えることが大事?

”学ぶことは楽しい!”と聞くと、ひらがなを勉強したり、数字の勉強をしたり何かを書いたり読んだりすることを想像されるのではないでしょうか。

子ども達と会話をするなかで、「なんで?」「どうしてこうなるの?」と質問してくることがありませんか?

大人の私達は、「今興味を持っているなら、ひらがなのドリルを買ってこよう!」「勉強したいならどんどん教えよう!」と、母親の私も思いますが、保育者としては少し違います。

 

私達こども園の大人は、子どもがもっと知りたい!という気持ちを抱いている時、答えを出すのではなく、一緒に不思議がり、面白がり、一緒に調べたりすることを大切にしています。

 

ワクワクの種は環境の中にある

私たち保育者は、子どもたちと一緒に生活をする中で、子どもたちがワクワクするような仕掛けを環境の中にちりばめています。

季節の花を飾ること、手に取りたくなるような本を置くこと、本物に触れる経験をすること。

日常の中で不思議に思った経験を調べてみたい!もっと知ってみたい!と思う、子どもたちの気持ちを大切に、保育者は子どもの発信を聞き逃さぬよう見守りながら保育をしています。

0・1・2歳児の保育室には、幼い子どもでもわかりやすく読みやすいこども用の図鑑を用意し、知りたいという気持ちが溢れ出てくる3・4・5歳の保育室には、物の本質を知ることができる本格的な図鑑を用意しています。

もっと調べてみたいと思ったことをすぐに調べられるような環境を大切にしています。

 

そして、わかった!と閃いた時の表情は、感動以外の何物でもありません。

知りたい学びたいと思った気持ちが、小学校以降の学習する意欲や態度につながっていきます。

 

早朝保育での出来事

早朝保育の時間、朝7時台は車通りも少なく、空気がピーンと張りつめています。

保育室からテラスに出ると、朝を知らせる鳥の鳴き声が心地よく響いています。

そんな朝の時間帯、年長組(5歳児)の男の子が鳥の鳴き声を聞き、あたりを見渡しています。

そして、園舎の軒先に鳥を見つけ、指をさしました。「いた!あそこで鳴いている!」

「あの鳥よく見たことがある。」「この鳴き声よく聞くよ。」

 

知っていることをたくさん知らせてくれたその子のつぶやきに、私は「うんうん」と横で頷いていました。その子は聞いてくれることをとっても嬉しそうに目をキラキラさせて話してくれます。

その時鳴いていた鳥はこちら↓

引用:https://orbis-pictus.jp/article/isohiyodori.php

 

皆さんも見たことがありませんか?

私たち保育者は、答えを知っていても、「この鳥はね、こういう名前でね、こういうところに住んでいてね…」という話はしません。

「ほんとだね。私もあの鳥よく見るよ。」「この鳴き声よく聞くね。」と子どもの気持ちに寄り添い、対話をすることで、「一緒に調べてみようよ!」という子どもの言葉を引き出すことができると考えています。

私たち保育者の言葉には、意図があり、未来の子どもの姿が浮かんでいます。

 

子ども達の不思議!!が、今後どのように変化していくか、とても楽しみにしているところです。

 

錦ヶ丘の学ぶこととは

0歳から5歳までの子どもたちにとって、遊びは学びです。

遊びの中でたくさんの感動を覚えて、たくさんの経験をすることで、「知るって面白い!学ぶって楽しい!」と思える気持ちを育んでいきます。

遊びの中でこれなんだろう…。それ面白そうだなぁ…とワクワクする心、それこそが学びです。

玄関先のポートフォリオ(保育活動を分かりやすく写真を使って記録した物)や今後のブログでも、子どもたちの気づきや感動がたくさん出てきますのでお楽しみに!

 

最後に

保護者の皆さんも、子どもの「なんで?」に、正解を出さず、一緒に不思議がってみませんか?

たくさんの経験の中で、子ども達がこれからもたくさんの不思議に出会えますように。

日常が特別な錦ヶ丘の生活の中で、たくさんの感動を経験してほしいと思っています。

文責:水之浦

 

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