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2024.08.19

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できることは自分でやってみよう!~自立に向けて~(年中組 4歳児)

年中組では、身の回りを整える等の『生活における基本的なこと』を自分でできるようになるために、保育者が試行錯誤しながら取り組んでいることがあります。

基本的な生活を整えたり自分でできることを増やしたりすることは、物事に主体的に取り組む姿勢や、興味・関心を持ったことについて粘り強く取り組むといった、『学びに向かう力、学習の基礎』にも繋がっていきます

錦ヶ丘の目指す園児像の一つである『学ぶとは楽しいと思える子』に育てていくためにも、この生活面がとても大切になってきます。

そのため、『学びに向かう力』『学ぶとは楽しいと思える子』を育てるためには、「自分でできた!」という経験や「どうしたらいいの?」と考える経験を重ね、自信や挑戦しようとする姿を引き出していくことが大切です

できた!の経験を重ね、挑戦していこうとする姿を引き出すには、今まで大人が手をかけていた部分の手を少しずつ離し、そばで見守りながら必要な時に声をかけていく関わりに変えていくことが必要だと思っています。

 

 

自分でできることを増やすために!

年中組では、『自分でできることを増やしていくために』、保育や生活面で以下の3つのことに取り組んでいます。

①自分でできることは自分でする ~荷物の準備・着替え・片付け等~

年中組の子ども達は、荷物の準備や後片付けなど、身の回りのことがほとんど大人の手伝いがなくてもできるようになってきています。

そのため、遊びの準備も全部大人がするのではなく、子ども達自身が取り組む機会を意図的につくることがあります。

少しずつ子ども達が自分でできることを増やし、自分でやると決めたことは最後まで取り組めるように、保育者が子どものそばで見守ったり、「今いいね」「その調子だよ」と声掛けをしたりしています

この保育者の声掛けが、とても重要です。保育者の声掛け一つで、やりたくないと思っていたことも「頑張ってみよう!」と思い最後まで取り組もうとする姿に繋がります。

 

②自分の思いや考えを伝える

楽しいことや自分がやりたいことだけではなく、困ったことや嫌なことも伝えることができるよう、大人の関わりを工夫しています。

具体的には、子ども達が、困っている様子が見られた時に、保育者から声を掛けるのではなく、子ども達が自分の言葉で伝えられるように、子どもからの発信を待ったり、「何か困ってる?」と子ども達が自分で伝えられるような場面を作ったりしています。また、伝えられた後は、「今のお話、気持ちがよく伝わったよ」「その伝え方よかったよ」などと認める声掛けも必ず行っています。
このように関わることで、自分で伝えられた喜びを感じたり、伝わったことで自信がついてきたりして、自信を持って伝えられる場面が増えてきています

大人数の集団の中では、なかなかじっくり話を聞いてあげられない場面もあります。ぜひ、ご家庭でお風呂の時間や寝る前の10分ぐらいの時間で、親子で話をする時間を作ってみるのはいかがでしょうか。

その際には、子どもがずっと話すのではなく、大人と交代ずつ話をする時間を作り、「今は自分の思いを伝える時間、今は相手の話を聞く時間」というように、家庭でもしっかり保護者の方に主導権を握っていただきたいと思います。これが、集団の中で、「相手の話に耳を傾ける」という部分に繋がり、友達や保育者の話を聞こうとする姿に繋がっていきます。

 

③自分で決めたことは最後までやり遂げる

『自分で決めたことを最後までやり遂げる』ことは大人でも難しいこともあると思います。大人でも自分で決めていないことは、途中で投げ出したくなることもありますよね。

子ども達も、自分で「選択、決定」することで、最後まで頑張ろうと取り組める姿が見られます。途中で、「もう無理かも」と思うことも当然ありますが、そんな時に大人が「一緒に頑張ってみよう」「少し手伝おうか」という背中を押すような一言があることで、最後まで諦めずに取り組む姿がみられます。

小学生になった時に、自分で決めたり、上手くいかなくても違う方法を見つけたりして、何事も前向きに考え取り組んでいける土台作りを、この幼児期にできたらと思います

 

ご家庭でもぜひ取り組んでみてください!!

ご家庭でも、子ども達の自立に向けて、子ども達に任せることを増やしてみてください。大人が手伝うと早く準備をしたりすることができますが、先回りしたり全部手伝ったりしてしまうと、子ども達が自分で自分のことをする場面が少なくなってしまいます。

まずは、『朝の荷物を持つ』・『荷物の準備を自分でする』という些細なことからで大丈夫です。「自分のことは自分でする」このような小さな場面も『自立』に繋がっていきます

子どもが自分でできることを増やしていくためには、「できた」「もっとやってみよう」とする『やる気スイッチ』を大人が押してあげることが重要だと思っています。

そして、できた時には必ず認めてあげることも大切です。そうすることで、自信に繋がり自分でできることが増えていきます。

子ども達のできること、選択しが増え、「もっとやってみたい」「これは自信を持ってできる」ということが沢山積み重なっていくよう、保育者が手をかけすぎず、しっかり目をかけて関わっていきたいと思います。

お子様の自立に向けて、ぜひ、ご家庭でも取り組んでみていただけると嬉しいです。

 

文責:武石

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