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2024.09.12
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「子育て四訓」
認定こども園錦ケ丘では、0歳から5歳までの子ども達と、20代から80代までの幅広い年齢層の大人達が、毎日楽しく、元気に過ごしています。我らがGメンの姿を見つけた子ども達が、「じぃじ~♡」と呼ぶ姿が、とても微笑ましくなります。年齢層の広い職場ならではの光景だな。と、日々嬉しく思います。
さて、みなさんは、「子育て四訓」という言葉をご存じでしょうか?
私も現在子育て真っ只中です。そんな時ふと目につき、「なるほどな」と、思った言葉がこの、「子育て四訓」でしたので、少しご紹介したいと思います。
「子育て四訓」とは?
一、乳児は しっかり 肌を離すな
一、幼児は 肌を離せ 手を離すな
一、少年は 手を離せ 目を離すな
一、青年は 目を離せ 心を離すな
子育て四訓とは、山口県下関市で、長く教育に携わった「緒方 甫」氏の有名な言葉で、子どもの発達段階に応じて、親と子どもの距離を離していくこと。そんな親としてのスタンスをわかりやすい言葉で教えてくれています。
四訓を紐解くと・・・
主に、乳児は、1歳まで、幼児は、満1歳~4歳まで、少年は、5歳から14歳とされています。
現在錦ケ丘に在園している子ども達は、乳児から少年に当てはまる子ども達です。
乳児期は、愛着形成の時。
たくさんの愛情や絆を形成し、安心感や信頼感の中で、心身ともに著しい発達が見られる時期です。
幼児期は、道徳性や社会性の原型が作られる時。
他人の存在に気づき、自分と違う見方や考え方があるということを学ぶ一方で、「自己中心性」も見られる時期です。
少年期は、大人でも子どもでもない不安定な状況にある時。
身体的には大人であるが、精神的には未熟なところもあるのが特徴です。また、親よりも仲間を大事に思うようになり、良い事も悪いことも仲間から学ぶことが多くなる時期です。
(Google参照)
このように、乳児期、幼児期、少年期と分けて考えると、それぞれの時期では、子ども達の成長の過程が異なることがよくわかります。また、少しずつ、親の手も離れていくんだな。と、少し寂しい気持ちにもなりますね。
「子育て四訓」を通して
この「子育て四訓」は、親と子どもの距離を離していくことを、わかりやすく言葉にしたものですが、お子様はどの四訓にあてはまるでしょうか?
子どもは少しずつ自立し、「自分の力で頑張ろう!」「もっとこうなりたい!!」と、様々な気持ちを持ち日常の中で学び続けています。
そんな子ども達の支えとなり、サポートするのが大人の役目なのではないかな、と思います。
子どもが可愛いのは当たり前。泣くことも当たり前。わがままをいうことも当たり前。
「手を離すな」「目を離すな」という言葉の中にも、「いつでも手伝うから安心してね」「しっかりと見ているから安心してね」という、親心が沢山詰まっているのかな。と、私は思いました。
子どもが、いつか親元から巣立っていくその日まで、しっかりと「肌」「手」「目」「心」を繋ぎとめておきたいものですね。
最後になりましたが、
「うちの子は幼児期だから、肌を離さなくちゃ」と思い、ハグはやめよう、一緒に寝るのはやめようかな。
「うちの子は少年期だから、手を離さないと」と思い、手はつなぐのやめた。
といった、極端な結論を出すことはせず、「いつでもあなたの味方だよ」「いつでも支えているからね」「いつも見ているからやってごらん」の心持ちで、子育てを楽しんでみませんか?
「今」しかない瞬間、「今」できないこと・・・大切にしていきたいものですね。
私たち錦ヶ丘職員も、様々な年齢層の大人が全力で子ども達の育ちをサポートしていきますね。
文責:播田