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2024.10.24

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「伝える先には、必ず相手がいる」ということ(年少:3歳児)

「〇〇くんが、作った積み木とっても素敵だね。」

「〇〇ちゃんが描いた絵、僕はバナナに見えない。」

この2つの言葉は、どちらも3歳児の子どもたちが、友達と一緒に遊んでいる時に聞こえてきた言葉です。

 

みなさんなら、後者の子ども達にどのような言葉を掛けますか?

「そんなこと言っちゃだめ」でしょうか。

私は、どちらの言葉に対しても否定はせず「うん、あなたはそう思うんだね。」と伝えました。

 

今回は、この出来事から感じた「今の子どもたちの心の発達」と「これからの姿」についてお伝えしたいと思います。

 

どちらの言葉も間違いではない。けど‥

3歳の子ども達の心の発達としては、友達(相手)を意識して遊ぶ姿や一緒に同じ遊びを楽しむ姿ありますが、

まだ自分の気持ちを言動で表現することで精一杯で、相手がどう思っているのか想像することは難しい時期です。

ですが、言葉の先には必ず受け取る相手がいます。

まだ分からない時期だから、受け取る相手の気持ちを全く伝えなくて良いのではなく、気付くことが難しい時期だからこそ、

その「言葉」を受け取った相手は、どのような気持ちになっているのか保育者が代弁して伝える事が必要です。

 

そして冒頭の二つの言葉は、どちらも否定せずに

あくまでも「あなたの意見」として受け止め、相手がどう思うのか伝えていきたいと私たちは思っています。

 

友達との出会いから、「チクチク言葉」と「ふわふわ言葉」を知っていく

⇧草花とすり鉢を使って色水作りをした経験から、落ち葉を石でこすると色が出るかもしれないと実験をしている様子。

⇧「絵本が読みたいけど、字は読めない…。」と困っていた子に、年長児が「僕が一緒に読もうか?」と声を掛けてくれた姿。

⇧積み木を使って「一緒に住める大きなお家作ろう。」「うん、いい考えだね!」と話している様子。

 

錦ヶ丘では、相手が不快に受け取るであろう言葉を「チクチク言葉」

嬉しくなったり、心が温まるような言葉を「ふわふわ言葉」と表現しています。

 

友達と一緒の空間で遊びや玩具を共有することで、「言葉」を使ったやりとりも自然と盛んになってきています。

その中で、自分以外の人と過ごすからこそ、同じ物が使いたくて取り合いになり「もう一緒に遊びたくない!」と勢いで伝えてしまうこともあります。そのような場面の、次の瞬間には怒っている表情から「しまった…」「そんなことを言うつもりじゃなかったのに。」と言いたげな寂しそうな表情をする子どもたちがほとんどです。

「相手に伝えた言葉は、もしかするとチクチク言葉だったのかもしれない」と相手の表情を見て感じているのかもしれません。

 

先日、コミュニケーションに関する研修を受講した時に、感じたことがあります。

それは、今まで相手に伝えてきたことは、私の気持ちが正しく伝わっていたのか?ということでした。

一つの出来事を伝える時に、どの言葉を選択して伝えたら良いだろうと考える、受け取り手が変われば、受け取り方も変わることを改めて考えさせられた研修でした。

 

私たち大人も、伝えたいことが言葉で上手く伝わらない時のもどかしさを感じたり、どのように伝えたら理解してもらえただろと考えたりすることがあります。

子どもたちも、友達と過ごす中で「チクチク言葉」と「ふわふわ言葉」どちらも伝えたり受け取ったりする中で

相手の気持ちに気づいたり、温かな言葉を選択して相手に伝えることができるような子ども達になってほしいと思ってます。

 

文責:武田

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