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2024.11.26

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豊かな遊び環境のために、おもちゃ見直し中!

先日から、園内のおもちゃの見直しを始めました。

子どもにとっての遊びを考える上で、おもちゃは切っても切り離せないもの。保育を深めるための一つの方法として、保育室や倉庫にあるおもちゃを全てピックアップし、そのおもちゃからどんな遊びが引き出されているか?を分析し、そこから遊びの偏りの有無や、遊びをさらに広げるために必要な環境を検討していこうと考え、現在進行中です。

そもそも、おもちゃとは?

おもちゃの語源をご存知ですか?調べてみると、なんと、平安〜室町時代まで遡ることがわかりました。

おもちゃは「手に持って遊ぶもの」を指し、古くは「持て遊び(もてあそび)」と言っていました。それが平安時代に「もちあそび」となり、近世に「もちゃそび」と訛り、さらに「もちゃ」と略され、そこに接頭語の「お」がくっついて、「おもちゃ」となっていったそうです。

昔々から、おもちゃは子どもが手にとって遊ぶものであって、長く人々の生活に根付いてきたものであるのだと感じます。ちなみに、日本で一番古いおもちゃとされているのは、6世紀頃のものとされる「コマ」だそうですよ!

おもちゃを選ぶときは…

子どもにとって、遊びは生活そのものです。身の回りにある全てのものが、おもちゃになり得ます。遊びの環境として、おもちゃはとても重要なものの一つですので、子どもの遊びの発展と、発達の道筋に沿って、環境としておもちゃを準備していくことが大事です。

一言でおもちゃと言っても、お店に行くと多種多様なものが並んでいます。ままごとのおかずなど特定の形をしているもの、電子音が鳴るもの、キャラクターの世界に入り込めるもの……これらは子どもの興味をひきやすく魅力的である一方で、決まった遊び方しかできないことが多いため遊びが広がりにくく、しばらくすると飽きてしまいやすいという面があります。特定の遊び方になってしまうおもちゃを錦ヶ丘ではよく「既製品のおもちゃ」と呼んでいます。

「既製品のおもちゃは悪いから取り入れない方がいいのかな…」と思いがちですが、一概にそういうわけではありません。おでかけ先や家事をしている最中など、場所や場面によって有効に使えるのが既製品のおもちゃのメリットです。子どもの発達を支える役割のこども園の環境として、既製品のおもちゃでは引き出せない姿を引き出すためにもっとより良いおもちゃがないかを考えていくことが、私たちの大事や役割の一つだと思っています。 そう考えると、こども園では子ども達が主体的に遊べる環境=おもちゃを考え、準備していかなければなりません。

主体的に遊べるおもちゃのポイント

第一に「子どもの発達段階に合っているもの」ということが挙げられます。

例えば、絵あわせパズル。0歳児に絵あわせパズルを渡しても、本来の遊び方ができないのは当然のことです。図形の認識や大小の認識、パーツを摘み上げる指先の巧緻性など、どんな力が育っているかを見極めることが必須です。

また、発達段階を考える点では、素材や大きさなどを考えることも重要です。 0歳児で考えると、まだまだ視力や聴覚も未発達で、手のひらで握ったり、口に入れて舐めたりして物を確かめる段階。握りやすく、口に入れても安全な大きさのものや、腕を伸ばして掴める位置で揺れるものなど、自分からおもちゃに関わることで反応が返ってきて、刺激が得られるものを準備することで、主体的な遊びを引き出すことができます。

発達段階を考えるときに、少し先の発達を見据えて「ちょっと難しいけど、やってみたい」と思うようなものを準備するのも一つです。あまりにもかけ離れていると子どもの集中力が続かず遊ぶことをやめてしまいますが、「どうしたらいいかな?」という試行錯誤を引き出すことで子どもがグッと遊びこみます。

第二に、「子ども自身が、意味づけができるもの」が挙げられます。

「既製品のおもちゃ」は、固定的な遊び方しかできず遊びが広がりにくいとお伝えしましたが、まさにその逆の考えです。

錦ヶ丘では保育の三本柱の一つとして「童具」を取り入れています。「童具」の中の積み木は、白木でできており緻密に計算された大きさ・形になっているのが大きな特徴です。同じ立方体の積み木でも、1歳児は積んだり並べたりして遊び、2歳児は平面で作品を作り、3歳児頃からは立体へ、そして4・5歳児になると他の形と組み合わせてより複雑な立体作品を作るようになります。並べて「ブッブー」と車に、組み立てて「ここはお風呂だよ」など、シンプルな作りだからこそ子ども達が自分でイメージを膨らませ、意味づけをして遊びを広げる姿があります。

また、戸外の自然物こそ何にでもなれるおもちゃです。石ころや葉っぱ、木の枝などは、乗り物にもままごとの野菜にも、お面のパーツにもなります。遊びの中でどう使うかは子ども次第、そのようなおもちゃを準備することで、子どもの想像力も育ち、遊びが多様に広がっていきます。

これから遊びを分類しおもちゃや環境を検討していきます

園内のおもちゃをざっと拾い上げると、ブロック類(レゴ、フラワー、LaQ、学研など)が多い一方で、柔らかい素材のおもちゃや音を楽しむおもちゃが少ないことが見えてきました。

また、環境の工夫という点では、光や風を感じたり、壁を活用したりする環境や、「どうして?なんで?」につながる科学的な興味や自分の住んでいるまちや国などの地理的な興味を深める環境なども、まだまだ工夫の余地がありそうです。

 

子どもにとって遊びは生活そのものであり、遊びは学び。豊かな遊びは、子ども達の学びに向かう力のしっかりした土台づくりに繋がります。

だからこそ、遊びを豊かにする環境の一つであるおもちゃは、楽しいだけではない、大人の意図やねらいが必要なのです。

 

これからも園内様々な場所で、それぞれの年齢に合わせて豊かな遊びが広がるよう、大人自身の試行錯誤を続けていきます。

 

【参考・引用】

・おもちゃの語源について(杉田エース株式会社)https://www.sugita-ace.co.jp/column/2022/entry3573.html

・新版 保育とおもちゃ―発達の道すじにそったおもちゃの選び方 著:瀧 薫(エイデル研究所)

 

文責:藤﨑

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