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2025.01.11

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「子育て」と「法律」 (2歳児 年少少クラス)

冬休み期間中に、小学生の娘が学校から「知っておきたい法律」という、子どもにもわかりやすく書かれている法律の本を借りてきていたので、一緒に見てみました。漫画仕立てになっており、子ども達も見ながら理解しやすかったようで、親子で「法律」に触れるいい機会となりました。

今回は、その本を読んでみて、私達“大人”の役割ってこんな事なんだ。と思ったことをお伝えしたいと思います。

法律とは?

ご存知の通り、法律とは、「権利や義務を定める一般的なルール」です。

基本となる法律は、①憲法 ②民法 ③刑法 ④商法 ⑤民事訴訟法 ⑥刑事訴訟法 の6つあります。

この6つ以外にも、労働法や道路交通法など、様々な法律があり、日本はおよそ1900もの法律があるそうです!

 

意外と身近に起こる法律違反

年少少組の子ども達の様子を見ていると、触りたいものに触ったり、友だちの玩具を取ったり等、2歳児の子ども達らしい姿が多く見られます。

法律の目線で考えると、子どもらしい姿の中にも多くの法律違反が存在していました。

例えば、人の物をとったら「窃盗罪」、人を傷つけたら「傷害罪」、絵本を破くと「器物損害」など、子どもならではの姿を法律にあてはめてみると様々な姿が当てはまると思いませんか?

私達“大人”の役割

本園の“大人”は、子ども達の意見や姿を十分に受けとめた上で、「ダメなものはダメ」をしっかりと伝えています。それが法律と関係あるのか?と尋ねられたら関係ないことかもしれませんが、「ダメなものはダメ」をしっかりと伝え続けていくことで、物事の良し悪しは自然と身についてくるのではないかと思っています。

「ダメなものはダメ」を伝えていく時に気をつける事は、行動に悪意があるかどうかです。(本の中でも「悪意」「わざと」というワードが沢山出てきました。法律上では、「故意」というそうです。)

「故意」の見極めはとても難しいです。「故意にした」と思っていても、実は「故意ではなかった」ということも多くあります。「故意にした」と思って間違って怒ったり、注意したりしたときには、しっかり目を見て、大人も素直に謝りましょう!これも子どもへのお手本になります。

私達は、子ども達の成長の中で、生きていく上の「根っこ」の部分に大きく携わっていると考えています。

以前BLOGで「性教育」について紹介しましたが、性教育と同じ観点で、物事の良し悪しも月齢が小さい頃から伝え続けていきたい事です。

「まだ小さい子どもだから許される。」「子どもがしたことだからいいんじゃない?」と思っているうちに、子どもは成長し、今より広い世界へ羽ばたいていきます。

親元から離れた時、物事の良し悪しが自然と身についている子どもと、「何がダメなの?」「別によくない?」と良し悪しを理解できていない子ども、どちらが子どもが自分の人生を生きていきやすいでしょう。

今回、子どもの姿と法律を結び付けてみましたが、「法律」と難しく捉えず、「ルール」として、今後子ども達が広い社会へ出た時に困らないよう、必要最低限の「ルール」を家庭と情報を共有しながら子ども達に伝えていきたいと思います。

 

参考文献:学校では教えてくれない大切なこと39 知っておきたい法律/旺文社

文責:播田

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