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2025.03.22
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食育ってこんなこと~食育をもっと身近に~(年中 4歳児)

みなさんは食育という言葉を聞くと、どのようなイメージがありますか?
堅苦しい…難しそう…そんなイメージを持つ方が多いのでないでしょうか。
私自身も、今年度食育の担当になった当初、同じような思いをもっていました。ですが、実際に保育で取り組むと、大人も一緒に楽しみながら活動することができます。
園では、食べること以外でも食に興味を持てる工夫を沢山行っています。
楽しく食べる子どもに
今回は、食育をこども園で行うにあたり、参考にしている資料を紹介します。
それは、厚生労働省から発信されている『楽しく食べる子どもに~保育所における食育のあり方に関する指針~』です。
この指針では、以下の5つの子ども像が掲げられています。
①お腹が空くリズムが持てる子ども
②食べたいもの、好きなものが増える子ども
③一緒に食べたい人がいる子ども
④食事づくり、準備に関わる子ども
⑤食べ物を話題にする子ども
指針に基づき、4歳児(年中組)で取り組んだことを中心にお伝えしたいと思います。
①お腹が空くリズムが持てる子ども
こども園に登園している子ども達は、登園の時間が7時~9時15分と大きく差があります。そのため、お腹が空くタイミングもそれぞれ変わってきます。
そのため、錦ヶ丘では、お腹が空いたタイミングでご飯を食べられるようにしています。年中組の子ども達も、「今日はもうお腹が空いたから早くいこう」「今日は、まだお腹が空いてないから最後にする!」と自分のその日のリズムで食べにいく姿があります。沢山身体を動かしたり、遊び込んだりすることで、段々と子ども自身が自分のお腹が空くタイミングが分かるようになってきます。
②食べたいもの、好きなものが増える子ども
こども園では、「食べる事が楽しい」と感じることを大切にしているため、無理に全部食べさせることはありません。「美味しかった!」「もっと食べたい!」という気持ちを大切にしながら関わっています。
苦手なものや食べられないものがあった時は、子どもと「どれぐらいだったら食べられるか」を調整し、おかわりできるようにしています。
誰でも苦手なものはあります。ですが、集団で過ごすからこそ、身近な大人や友達が食べている姿を見て苦手なものも「一口食べてみようかな」と挑戦してみる姿もあります。人と一緒に食べると、苦手なものも美味しく感じるのかもしれないですね。
年中組の子ども達からも「おかわりしてきます!」「これすごくおいしかったよ!」という嬉しい声が毎日たくさん聞こえてきますよ。
③一緒に食べたい人がいる子ども
楽しく食べることにおいて、一番重要なのは、誰かと一緒に食を囲むことではないでしょうか。
「個食・孤食」(ほかにも固食・濃食・粉食など全部で7つの「こ食」があるそうです)という言葉があるのを耳にしたことがある方もいらっしゃるかと思います。大勢での食事の機会が減っている昨今だからこそ、みんなで食べることや「〇〇ちゃん・〇〇くんと一緒に食べたい!」「家族と一緒に食べたい」という気持ちを育む・経験することで、より食に興味や関心を持つことに繋がっていきます。
さらに、ランチボックスの日は、いつもと少し環境を変えて、自然豊かな園庭やのはら園で食べたりシートを広げて友達の顔を見ながら食べたりすることで、「風がきもちいいね」「遠足みたいで楽しいね」「このおかず美味しいよ」と、いつも以上に会話をしながら食べることを楽しんでいました。
④食事づくり、準備に関わる子ども
ご飯を自分たちで炊いてみる、味噌を作るなど、日常の保育から食べる物を自分たちで作る経験も取り入れました。※味噌作りの様子は、こちらのブログからご覧ください(クリックしてください)
また、3月に入ってから年中は年長と一緒に、ランチルーム準備や片付けのお手伝いをしたり、米炊きを教えてもらったりと、進級に向けて食事の準備や片付けに関わるようになりました。
「今日は誰がお当番?」と、子ども達も意欲的に準備や片付けに取り組んでいます。
他にも、今年度は『梅しごと』の絵本を見て、梅仕事(ヘタ取り)を実際にしてみたり、梅シロップやさしす梅を作ったりしました。作って終わりではなく、その後『それをどうやって食べるか』ということも子ども達と話し合い、梅ゼリーや梅ジャムなど、様々なクッキングを行いました。
⑤食べ物を話題にする子ども
給食を作っている香りが漂う園舎。子ども達は、「出汁のにおいがするね」「今日の給食なんだろう」と友達や保育者と気付きを伝え合いながら日々の給食を楽しみにしています。
また、給食の食材の展示や給食の準備ができた時の放送を聞き、食材や調理方法などからも給食への興味を高めています。
年中組の子ども達は、味噌を作ったことをきっかけに、かつお節削りや出汁・豆腐や味噌などにも興味が広がりました。
子ども達の興味が広がると、「給食にお手伝いしたトウモロコシが入ってる!」「今日のお汁だしの味がするね!」など、食材だけでなく味付けにも興味を持って話をする姿が増えてきています。
最後に
さまざまな視点で考え、取り組むことのできる食育。
大切なことは、一緒に食べる人と「おいしいね」と顔を見合わせて食べることや、楽しんで食べることだと思います。それが、きっとこれから生きていく上で必要な「生きる力」に繋がります。
自分の心と体を作るものだからこそ、食材について知ったり、誰かと食を囲む楽しさを感じたりすることができるよう、日常の中で「食べることは楽しい!」と思える環境や声掛けを心掛けていきます。
文責:池田