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2025.05.17

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友達の気持ちに気付く関わり(4歳児 年中)

今月の年中組の保育のねらいは「自分の思いを受け止めてもらう経験を通して、友だちにも気持ちがあることに気付く」です。

進級して1ヶ月。少しずつ新しい環境に慣れ、友達と一緒に遊ぶなかで、おもちゃや場所の取り合いなどで主張がぶつかったときに、言葉によるやりとりが多く見られるようになってきています。

この時期の4歳児の定型発達である「友達と遊ぶ中で、友達にも気持ちがあることに気付く」という姿から、子ども達の心の育ちと保育者の関わりについてお伝えします。

保育者の関わり

友達同士、主張がぶつかった時に保育者が行うことは、それぞれの気持ちを受容することです。

子ども達の気持ちを知ることで、「あなたの気持ちはこうなのね。じゃあ、どうしたらいいかな?」と子ども達と一緒に次の方法を考えます。

もしお互いに自分の気持ちを伝えられそうであれば「あなたの気持ちはそうなのね、じゃあ相手の気持ちも聞いて一緒に考えない?」と子ども達同士で話し合いに繋がるよう、保育者は、子どもたちの考えをわかりやすい言葉に変えて相手に伝え、お互いの主張を整理するようにしています。

その時の状況や子どもの様子に合わせた関わりをすることで、一方的に気持ちを伝えるのでなく、相手の気持ちに気付くきっかけになるように関わっています。

子どもたちの変化とこれから

これまでは思う通りにいかないと、自分の気持ちを一方的に友達や保育者に伝えることが多かったのですが、最近は友達と一緒にわらべうたや、しっぽ取り鬼、ひょうたん鬼などルールのある遊びを経験するなかで、相手に自分の気持ちを伝えようとしたり、相手の気持ちを聞こうとしたりするようになりました。

このような経験を繰り返しすことで、今後は自分たちで話し合いをしたり、イメージや意見を出し合いながら一つのものを作り上げたりする姿に繋がっていくと考えています。

今後も、子ども達のやりとりや、遊びの世界が広がっていくよう、子どもの言葉や表現を保育者は大切に受け止めながら関わっていきます。

文責:桑元

 

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