お知らせ
2025.12.19
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伝えたい!自分のおもい!(年少 3歳児)
年少の今月のねらいは「自分の思いや気持ちを保育者や友達に伝えようとする」です。
最近、「〇〇ちゃんと遊びたい」「〇〇くん、これしよう!」と、友達を誘ったり、近くで話している会話を聞いて「こうしたらいいんじゃない?」と話に混ざったりするなど、友達との関わりが増えてきています。また、「〇〇が楽しかった」「これをやりたい」など、これまでは表情や態度で表現していた気持ちを言葉で伝えようとする姿も少しずつ見られるようになってきました。
言葉でのやり取りを通じて「自分の話を聞いてもらうことは嬉しい」「言葉にすると気持ちが伝わる」ということを経験し、「もっと話たい!」と意欲的に思いを言葉にする姿を引き出していきます。
言葉で思いを伝えられるようになるために
◯保育者が工夫したこと
①少人数の活動を取り入れる
クラス全員の前で、自分の思いや考えを話すことは、とても勇気のいることです。まずは少人数の中で、自分の思いを伝える経験を積んでいきます。自分の話を最後まで聞いてもらう、友達や大人に気持ちが伝わるという経験は、自分の思いを受け止めてもらえたという安心感に繋がります。
②友達とやり取りする場をつくる
物の貸し借りや友達との会話が生まれるように、おもちゃの数を意図的に調節したり、美容室ごっこやままごとなど、一緒にイメージが広がるような遊びを準備したりします。
◯保育者の関わり
子ども達が自分の思いを伝えたとき、「そうなんだね」と受け止めるだけではなく、「あなたはそう感じたんだね。」「そのおもしろい葉っぱ、どこで見つけたの?」と、丁寧に言葉を返しています。そうすることで、話を聞いてもらうことは嬉しいと感じたり、もっと伝えたいという意欲に繋がるようにしています。
自分の思ったことを、伝える力
自分の「ありのまま」を認めてもらうことで
自分の意見が他の子と違っていてもいい
大人や友達ではなく、自分の気持ちや感じ方が大事
自分自身は大事な存在と感じる などの自己肯定感に繋がります。
これからも、子ども達と丁寧に言葉を交わし、自分は大切な存在、自分の意見や気持ちは大事にされるといった経験を重ね、自己肯定感を育めるようにしていきます。
文責:山元
参考文献
甲斐田万智子監修、「きみがきみらしく生きるためのこどもの権利」

