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2022.02.01
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子どものよくある姿から…(2歳児 年少少 くるみ組)

2歳の‟イヤイヤ期”から、世間でよく言われる”魔の3歳児(第一次反抗期)”真っ只中の、くるみ組の子どもたち。
「泣いて機嫌が悪くて。次の行動にスムーズに移れなくて困っています。」
「ご飯の前にジュースを欲しがって、泣いてわめいて…」
「子どもの思いをどこまで、受け入れていいものか…関わり方が難しくて…」と、よくご相談を頂きます。
今回は、ご家庭で、よくある子どもの姿と大人の関わり方についてお伝えしたいと思います。
〇朝から、体調はいいのに、ずっと泣いて園にいきたがらない時・・・
まずは、抱っこして気持ちを十分に受け止め共感してみてください。「行きたくないよね。嫌だよね。」というように…
しばらくして、落ち着いたらカレンダーに休む日にペンやシールで印をつける事を提案し、見通しを持つことで『気持ちを切り替えるきっかけ』を見つけるのもいいと思います。
〇食事中、席を離れたり、ご飯で遊んだり…食べるのがダラダラになる時・・・
「もうごちそうさま?」「片付けるね」と言って、さっと切り上げます。もし「食べたい」と言ったら、「遊ばないで食べようね」と約束します。
それでも、繰り返される時は、たとえ泣いても片付けてみるものひとつです。
「遊びながら食べたら、ご飯は食べることはできない」という経験をすることで、子ども自身が経験を通して、「食べるときは、遊ばない」と意識がついてきます。
〇好きな物だけ食べて、苦手な物を全く食べてくれない時・・・
苦手な食材を減らしても、小さくしても何をしても、嫌いだからと言って残してしまう。だけど、好きな物のおかわりやデザートは欲しがる事ってよくありますよね。
親として、これだけは食べてほしいと願う時。そんな時は、おかわりもデザートも出さず、「お腹空いたら教えてね。後から食べようね」と約束をします。
子どもが「お腹空いた!」と言ってきたタイミングで、「これ食べたら、おやつね。」と、食べれなかった分を出してみるのも関わりのひとつです。自分の思う通りにならないことがわかり、嫌なものでも食べようと挑戦するきっかけにもなります。
実は私も数年前、子どものイヤイヤの向き合い方に迷い、戸惑った経験があります。
今思えば、「主体性」と「自由(好きなようにさせる)」を履き違えて、子どもが求めるがままに自由にさせていたのです。
3歳児健診では、自由奔放な息子を見かねて、保健師さんから「お話しませんか?」と声をかけられるも、「大丈夫です。」と断ってしまったこともあります。
そんな子育てを続け、小学校では教師の指示を理解し考えて行動する事、その場の空気を読む事、自分の持ち物の管理する事など息子自身の困り感が多くなり、療育を利用したこともあります。
なぜ、もっと我が子のことに向き合っていなかったのだろうか…保健師さんの話を聞いてれば…と後悔することもありました。
しかし、療育(まふぃん)に通い始め、家族みんなで息子との関わり方を学び接する事で、息子の行動に良い変化が見られるようになり、約2年ほどで療育を卒業することができました。
私自身、自分の子育て経験を通して、子どもは、大人の関わりで行動が大きく変わることを学びました。
主体性とは「自分の意思や判断に基づき、責任を持って行動すること」です。
つまりそこには、、自制心をコントロールできる力があってこそ発揮されるべきことなのです。
子どもは、あの手この手で、イヤイヤを全開し自分の思い通いを通そうとします。大人が全てを受け入れて子どもの思い通りにしてしまうと、それが誤学習となり、自己主張ばかりで我慢をしない人に育ちます。
望ましくない行動は、私たち大人が、「ブレない忽然とした態度」で関わることが必要です。そうする事で、家庭や園、社会にはルールがある事を知り、成長と共に善悪を判断し自制心をコントロールし、自分で考えて行動できるようになるのだと思います。
しかし、時には親心から葛藤があることも事実。「どうしたらいいのかな…」と思ったら、ぜひお声掛けください。子ども達の未来の育ちのために、ぜひ一緒に考えていきましょう!
文責:山﨑