お知らせ
2022.03.03
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自分で考える・友達と一緒に(4歳児 年中組 たんぽぽ組)
先日、たんぽぽ組で寺山ふれあい公園に出掛けました。
子ども達とサークルタイムの中で、どんな所に行きたいか、どんなことをしたいか話し合いを行う中で、草スキーをすることに決まりました。
草スキーに決まってから、草スキーをするまでの子ども達の様子をお伝えします。
草スキーのスキーは何でする?
草スキーをすることになってから、子ども達と何を使って滑るか話し合いをしました。
すると、子ども達から「何も使わないと滑れないから、段ボールを使ったらいいかも!」「持つ紐を付けたらどうかな?」「段ボールに絵を描いたらどうかな?」などと意見が沢山でてきました。
今までのサークルタイムでは、自分の思いを伝えることが多かったですが、少しずつ自分の考えを伝えようとしたり、相手の意見に耳を傾け取り入れようとしたりする姿も見られるようになってきました。
今回は、子ども達からでてきた意見を基に、材料や様々な素材を準備して製作ができるようにしました。
イメージを膨らませながら工夫して作る
それぞれ、作る前から、「私は、紐は付けずに絵を描こうかな!」「ぼくは、紐をつけてから絵を描く!」などとイメージを膨らませたり、どんなふうに作るか考えたりする姿がありました。
その中には、「2人で乗りたいから友達と1つ作る」と友達を話を進めて作り始めている子ども達も!
今回、子ども達から、友達と一緒に1つのものを作りたいという声がでてきたことに、少し驚きと嬉しさがありました。
今までは、自分の物を自分で作る、私のものには触らないでというような姿がありました。その姿から、少しずつ友達と一緒にしたいから、“一緒に作る”というような、自分のことだけでなく、“友達のことも考える”ことができてきていることに成長を感じました。
そして、製作をし始めると、とても集中して作る子ども達!
紐の付け方もそれぞれ工夫して作る姿がありました。
普通のソリのように前に一つの紐を付ける子、持つ場所を二カ所にする子、紐を付けずに、段ボールを2つ折りにして端っこを持つようにする子。
みんなで一緒に作っていますが、考え方は人それぞれ。友達の作っている姿を見ながらそれ良さそう!と真似をする姿もありますが、どこかそれぞれ違う部分があり、同じソリなんて一つもありません。
みんな出来上がると、とても満足げな良い顔で「できたよ」「滑るのが楽しみ!」と見せてくれました。
滑ってみよう!!
寺山ふれあい公園に出かける日、子ども達は朝からとても楽しみにしていました。
少し風があり寒さもありましたが、天気にも恵まれ、暖かい中草スキーを楽しむことができました。
初めは、滑ってみると、なかなか思ったように滑らず少し不満げな子ども達でしたが、「どうしたらもっと滑ることができるかな」とそれぞれ考え工夫する姿がありました。
すると、「こんなふうにしたら滑ったよ!」と子ども達が教えてくれました。
足を段ボールの上に乗せたらスピードがでた!
足を上げたら滑れたよ!
その声を聞き、他の子ども達も真似をしてみようとする姿が見られ、「滑れたよ!」と喜びを友達や保育者と共感する姿が見られました。
コツを掴むと、滑ることが更に楽しくなり、子ども達は時間を忘れるぐらい思いっきり楽しむことができていました。
今回のソリ作りの話し合いから滑るまでの過程を通して、子ども達の成長を感じた時間でした。
年中組で過ごすのも残りわずかとなりましたが、子ども達と思いを共有したり、一緒に考えたりしながら楽しい時間を過ごしていきたいと思います。
文責:武石