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2024.07.16

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いろいろな素材にふれて(4歳児 こすもす組)

4歳児年中組では4月から7月にかけて、

砂、泥、水、粘土、米粉、廃材、新聞紙、段ボールなどの素材を使った、感触遊びを日常的に取り入れてきました。

今回は、感触遊びとその必要性、感触遊びの中での保育者の関わりについてお伝えします。

感触遊びとは?

感覚遊びの一つで、体全体や手足を使いながら、素材に触れて遊ぶことで、体の中の感覚(触覚、視覚、聴覚、嗅覚、味覚)への刺激に繋がる遊びのことです。

感触遊びのどこがいいの?

これまで感触遊びで使ってきた素材(砂、泥、水、粘土、米粉、廃材、新聞紙、段ボール)は、

子ども自らの働きかけ次第で、見た目や形状、手触り、触感、匂いがどんどん変化していきます。

自分の力で触ったり動かしたりすることで見た目や形が変わるものを使うため、子どもたちは主体的に、遊びの中で、素材の性質、変化や面白さ、不思議さに気付きます。

例えば砂遊びでは、砂を丸めたり握ったり、集めたりすることを十分に楽しんでから、水を用意すると、水の量を調整しながら泥団子を作る子ども、スコップを使って友達と水路作りから海作りへと繋げる子どもたちもいました。

素材への興味や関心を広げながら、素材に加える自分の力を調整したり、道具を使ってみることで遊びの様子もダイナミックになったり、友達とのやりとりに繋がったりしていきます。

また、「最初はこうだったのに次はこうなった!」と感じたことや発見したことを呟き、友達と考えを出し合いながら、やってみたいことや、こうなるかな?と予測したことを試しながら、さらに遊びが広がります。

 

感触遊びでどんな力が身につくの?

感触遊びを十分に行うことで、

好奇心や、どうしたらいいかな?と考える力、やりたいことを思い浮かべる想像力、工夫したり考えたことを実際に試しながら作り出そうとする創造力、集中力や粘り強さを育むと考えています。

加えて4歳児では、遊びの中で、大人が話をし始めたら手を止めて、大人の方に体や注意を向けられるように関わっています。

これらは今後就学した時に、子どもたちが学習に向かうための基礎に繋がる力だと感じています。

大人が一方的に教え込んで身につけるのではなく、遊びの中で、今後必要とされる力を身につけようとしています。

 

 

実際の感触遊びの様子と保育者の関わり

人によって、快不快の感覚が違うように、

泥遊びでは、泥を両手で触るより道具を介して触る方が遊べる子どももいれば、

段ボール遊びでは、固い箱状のままより、たくさん潰して柔らかくなった段ボールになると安心して手を伸ばし、中に入って遊ぶ子もいました。

感触遊びの中で、保育者は無理に苦手なことを経験させるのでなく、

子どもの様子に応じて、活動時間を調整しながら、少人数での活動を考えたり、道具を用意したりしています。

友達や保育者と一緒ならどうかな?と人的環境も工夫しながら、

「ここまでならできる」「これなら楽しいな」を子ども自身が知ることで、一つひとつ自信を積み重ね、さらなる興味、意欲に繋げたいと考えています。

 

おわりに

もうすぐ梅雨も明けて、夏がやってきます。

これから感触遊びで使う素材は、子どもたちの「やりたい!」の呟きでよく聞かれる「水」はもちろん、氷や寒天など夏ならではの涼しげな素材も取り入れたいと考えています。

どんな風に遊びが広がるのかな?水と氷の性質や違いにも気付いたりするかな?と、遊びを通しての子どもたちからどんな気付きや発見、ひらめきが出てくるのか、楽しみにしています。

ご家庭でも、園での遊びのことや、その時の子どもたちの気持ちも、ぜひ聞いてみてくださいね。

 

文責:髙山

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