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2024.12.13

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子どもの安全を守るために~BCPの訓練を通して~【避難訓練担当】

BCPをご存じですか。

「Business Continuity Plan」の略で、「事業継続計画」と言います。

2023年4月より、児童福祉施設において、BCP(事業継続計画)の策定や研修、訓練、定期的な見直しが義務付けられました。これまでも毎月の避難訓練や備蓄品の見直しなど行ってきましたが、子ども達の安全を守るために更なる検討が必要となってきています。

こども園では、主に地震や風水害などの災害時や感染症拡大などの非常時に、園児の命を守り、安全を確保するためにどうしたら良いかを話し合ってきました。

今回のブログでは、11月26日(火)に災害時や非常時に備え、職員と子ども達と一緒に行ったBCPの訓練の様子をお伝えします。

こども園でのBCP訓練

BCP対策が必要な理由は、災害時や非常時に、園児や保護者の安全確保、職員の安全確保、施設の機能維持、そして早期復旧と再開のためです。

災害時など園児が安心して過ごせる環境を整えることはもちろん、保護者が子どもが預けられない状況が続けば、仕事に行けなくなり、社会活動の中断に繋がります。

こども園ではこれまでも、毎月の避難訓練、連絡手段の確認、非常食の備えなどを行っており、9月には子ども達と一緒に実際に非常食を食べる機会を設けました。

さらに今回は、水道や電気のライフラインが制限されている状況を想定し、訓練を行いました。

 

ライフラインが止まってしまったら?

まず子ども達にライフラインとはなんだろう?と聞いてみましたが、「なんだろう?」と考え込む様子が見られたので、動画「災害について、ライフラインが止まったら」(職員作成)を一緒に見ながら、ライフラインとは「水」、「電気」、「ガス」など生活していく為に必要な物であることを説明しました。

そして大人と一緒に話し合い活動を行ったり、非常持ち出し袋の中身を確認したりしました。

子ども達からは、

「でんきがないと、くらくなるんだね。」

「みずがないと、といれもできないの。」

「ちょっとこわいね。」

「あそべないときは、みんなではなしたらいいんじゃない。」

など、今まで当たり前だったことができないことで、子ども達が自分達で考えて、発言する姿も見られました。

 

それから「電気や水が止まったら、どんなことに困ってしまうだろうか。」を、実際に電気を消し、水道を止めて過ごす訓練を行いました。

子ども達はいつもと違う環境に少し緊張していましたが、水が使えなくなった時の非常用トイレの使い方を知り、非常時でもいつもと同じように遊ぶことができる経験を通して、安心して過ごすことができたようです。

最も考えるべきは、子ども達の安全を守ること

こども園のBCPで最も重要なことは、子ども達の安全を守る事です。

地震や風水害の災害時や感染症などの非常時でも、子ども達の命を守るため、避難訓練や応急処置の準備はもちろん、職員全員が迅速に行動できるよう、今回の訓練を今後に活かし、常に安全対策を万全にしていきたいと日々検討しています。

ぜひご家庭でも、災害や非常時の対策、避難の方法など、話し合う時間を作ってはいかかでしょうか。

文責:西浦

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