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2025.01.25
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からだを動かす心地よさ(0歳児 れんげ組)

二十四節季では大寒を迎え、一年の中で寒さが最も厳しい時期に入りました。
「子どもは風の子」という言葉の通り、れんげ組の子ども達は、冷たい風が吹くテラスや園庭、のはら園で体を動かすことを楽しんでいます。
寒いと外へ出るのが億劫に感じてしまいますが、寒い時こそ戸外へ出ると、ひんやりとする手足の感覚や日なたのポカポカとした温もりなど、子ども達自身が遊びながら感じることや気づくことが沢山あるため、寒い中での戸外遊びも大切な経験の1つとして捉えています。
今回のブログでは、体を動かして遊ぶ姿をそばで見ていて感じたこと、子ども達の育ちについてお伝えします。
戸外で体を動かすとは
錦ヶ丘の園庭には、自然豊かなビオトープやでこぼこ道、傾斜の足場や起伏のある築山など様々な環境があります。
平坦な道や安定して歩ける足場で生活することが当たり前の今、れんげ組の子ども達にとって、目の前にある大きな坂を上ったり不安定な足場で遊んだりすることは難しいのではないか?と私自身思っていました。
しかし、のはら園に出ると
- 一歩一歩慎重に、腰を落としてバランスを保ちながら坂を登る。
- 傾斜を歩いて進むことが難しいと分かったら手をついてハイハイで進もうとする。
- 起伏のある道から落ちないように足指にグッと力を入れ踏ん張る。
- 「おっとっと!」とよろけて転んでも上手に手を付くことができる。
- でこぼこ道も臆することなく、ずり這いで探索をする。
- カートに乗って、でこぼこ道を通る際、体が揺れると手すりを掴んでよろけないようにする。
等の姿が見られ、その場の環境に合った遊びや体の使い方をしていました。
まだまだのはら園で遊ぶ経験の少ない子ども達が、このような遊び方や体の動かし方をしている姿を見て、普段から行っている室内での運動遊びが体を動かす基礎を作っているのではないかと考えています。
からだを動かす心地よさ
前述した錦ヶ丘の運動遊びとは、日常の生活で使われる身近な物を組み合わせて作った装置に合わせて体を動かす遊びです。子ども達の発達に合わせて、その時期に必要な体の動きを引き出すことをねらいに行います。
今のれんげ組では、歩行の安定やハイハイの動きを引き出すことをねらいに、段差や傾斜の昇り降り、でこぼこ道や不安定な足場を歩いたり、トンネルをくぐったりして遊んでいます。このような装置で遊ぶことを繰り返し、転んだら手を付くことや環境に合わせた体の動かし方を子ども達は学んでいきます。トンネルをくぐったり、でこぼこ道を歩けたりした時の子ども達の表情は、とても楽しそうです! 保育者の見守りのもと、安心してマットの上でごろんと寝転がったり、椅子の隙間から「ばぁ」と顔を出したりすることで、体を動かす心地よさを感じています。また、0歳児から環境に合わせて体を動かすことでボディイメージを自然に身につけ、体を動かすって楽しい!という気持ちも育まれているようです。
戸外でしっかりと体を動かせるように、室内でも体を動かす心地良さや楽しさを感じられる機会をこれからも増やし、経験を重ねていきたいと考えています。
4月から運動遊びを続けていたことで、遊びに向かう意欲の高まりや体の動かすことを楽しんでいる姿が見られてきました。
子ども達の発達段階を見極めながら、これからも子ども達が楽しく体を動かせる土台づくりをしていきたいと思います。
文責:山元