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2025.06.28

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梅しごと(5歳児 年長組)

毎年6月、園では各クラス「梅仕事」をします。年長組は梅干し作りに挑戦です。

今回の活動のねらいは以下の2つです。

・節の食材に興味を持つ

・梅しごとを通して、数量や梅の特徴に気づく

 

梅の量を量ってみよう!!

今回は、1.5㎏の梅を使用しました。子ども達に伝えると「1.5㎏って梅何個なのかな?」という声がでたため、子ども達と秤(はかり)を使い量ってみることに。

交代で1つずつ秤に載せてみると、なかなか目盛りが動かないことに気付きました。

「一回に秤に載せる梅の数を増やしたら?」と子ども達から案が出てきました。数を多くのせると、目盛りの動きが大きいことに気が付きました。結果、梅100個で1.5㎏だということが分かり、子ども達は大喜び!! 梅だけでなく、塩なども量りまし。重さや量を調べるための道具には上皿はかりだけでなくデジタルはかりもあります。子どもたちと道具の使い方を確認しながら取り組みました。

「1.5㎏って梅何個なのかな?」という子どもたちの一言から、数や重さを取り入れた活動に繋がりました。遊びや生活の中で、体験し、気付き、疑問に思ったことを調べたり考えたりすることは学びそのものです。この「なんでだろう」「こうしたらいいんじゃない」と考えようとする姿が、錦ヶ丘の目指す園児像である『学ぶとは楽しい子』そのものだと私は思います。「知るって楽しい」「わかるって楽しい」という気持ちの積み重ねが、小学校以降の教科教育への興味や理解を育てます。

 

さすが年長組!!

こども園に入園してから何度も経験している子もいる梅しごと。過去の経験があったからか、子ども達の手際がよいことに驚きました。

その中でも、昨年度よりも丁寧に梅のへそ取りに取り組む姿が!爪楊枝を使って梅を傷つけないように力を加減しようとする様子に成長を感じました。

 

美味しい梅干しをつくるために

梅干しが出来上がるまでには沢山の工程があり、梅の状態も変化していきます。

梅酢があがってきた時には、「なんで水がでてくるのかな?」「匂いが変わってきたね」と沢山の気付きと疑問が出てきました。

「なんでだと思う?」と子どもに問いかけると、「重しをのせたからかな」「梅の体に水があったんじゃない?」とそれぞれの考えを話してくれます。

答えが正しいかどうかではなく、こどもたちが自分が考えたり、感じたりしたことを伝えあう経験を大切にしています。おとなの問いかけを工夫し、こども達の「なんでだろう?」をたくさん引き出していきたいと思います。

文責:武石

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