お知らせ
2025.10.15
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友だちと一緒に広がる遊びから(4歳児 年中組)

先月より10月18日(土)に行われる「にしきっこフェスタ」への活動を始めています。
子ども達はこれまでの遊びの過程から選んだ3つのテーマに分かれて、それぞれの活動を進めています。テーマを決める際、保育者と一緒に、やってみたいことやどんなことをしたいかを話し合ってきました。
伝える力、聞く力の育ち
今月は「友だちと一緒に考えを出し合いながら、遊びを広げようとする」をねらいに保育を行っています。
以前は、友達の前で気持ちを伝えることが難しかった子どもも、ルールのある遊びや話し合い活動を通して、時にうまくいかなかったり、ぶつかり合ったりしながらも、自分の思いを言葉で伝えたり、友達の考えに耳を傾けたりしようとする姿が見られるようになってきました。
観察から広がる遊び
先日、自分で選んだフェスタのグループのイメージを広げるために、園庭に出て、生き物や生き物が住む場所の観察を行いました。
「虫がいた」「これなんだろう?」と観察の中での気付きや、不思議に思ったことを言葉で伝え合ったり、その後のサークルタイムでは、「じゃあ、いま見てきたものをどうやって作っていこうか?」という保育者の問いかけに対し、自分達なりに考えたことやアイデアを出したり、聞いたりする姿がありました。
その後は、図鑑で細かな部分を調べたり、絵で描いたりしながらイメージを膨らませて、実際に自分たちで考えた道具や素材を使い、イメージを形にしていました。
遊びを広げるために
保育者は、子どもたちの遊びの広がりを支えるために、先回りして答えを言うのではなく、子どもたちの思いや考えを聞いた上で、いろいろな方法を提案したり、選択肢を示したり、「じゃあどうしたらいいかな?」と掘り下げて聞いたりしながら、子どもたちが自分の思いを形にする楽しさや喜びを感じられるように関わり、十分な時間や素材などの環境を整えていきます。
こうした経験の中で、「人と気持ちや考えを共有する喜び」「自分の思いを形にしていく力」が育っていきます。
これからも、子どもたちの「もっと、やってみたい」を引き出しながら、自分の考えだけでなく、周りの考えにも耳を傾け、一緒に自分たちの世界を広げる楽しさや面白さを感じられるよう見守っていきたいと思います。
文責:桑元