お知らせ
2025.11.15
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待ちに待ったお米の収穫!(5歳児 年長組)
今年度、初めて園の棚田で挑戦している米作り。
種もみから作り始め、ついに、稲刈り脱穀まで行うことができました。
今回のこの米作りから脱穀までの過程は、普段行うことのできない貴重な経験になりました。
田植えと生長の観察の様子については、こちらのブログもご覧ください。
わたしたちのお米が狙われる!すずめ対策
お米の生長を観察する時に、田んぼに近づくとすずめが何十羽も飛んでいく姿がありました。
すずめが沢山集まるほど、美味しいお米ができていることに喜びを感じながらも、お米を守るために、子ども達とどうたらいいか考えました。
お米作りに詳しい、口町さんにアドバイスをもらい、キラキラテープを使って対策しました。
子ども達も、キラキラテープに光が当たる様子をみて、「光に当たるとキラキラしてるから鳥も来ないかも」「なんか鳥がいなくなった気がする!」と付ける前と、付けた後の違いを子ども達なりに感じることができていました。
稲刈り
事前に、絵本やイラストを使って、稲刈りはどうやってするのか、鎌を使って刈ることを伝えたことで、子ども達も意欲をもって稲刈りに参加することができました。
鎌を持って刈ってみると、「自分でもできた!」「でも、やってみると難しかった」と子ども達。刈った後のお米を嬉しそうに手に持ち、稲穂をじっくり見る姿が印象的でした。
実際にしてみないと気付けないことや感じることができないことがあることも、体験することで気づくきっかけになったと思います。
千歯こきを使って脱穀
脱穀は、昔使われていた「千歯こき」を錦ヶ丘の職員がもっていたため、古式の脱穀機を使用しました。
現在は、機械で脱穀することがほとんどだそうです。
昔ながらの脱穀の方法をしてみて、時間をかけて行っていたことを大人も子どもも実感しました。また、体験する中で、足でペダルを踏む力加減や踏んで歯を回す難しさ、稲穂と共に手が巻き込まれそうな怖さも感じていたようです。
今後は・・・
近所の精米所で米を精米し、この時期にしか食べることのできない新米を釜で炊いて、味わう計画をしています。
私は、小さい時に釜でご飯を炊いてもらった時の記憶やその時に食べた米の味をふと思い出します。
小さい時のふとした経験は、大人になったときにこんな風に感じるのだなと実感しています。
子ども達が、稲が育ち花が咲いたときの匂いや稲穂たちがこすれ合う音、刈った時と干した後の稲の感触の違い、田植えから稲刈り脱穀までの移りゆく風景を、これからの人生の中で一瞬でも思い出してくれたら嬉しいです。
文責:武石




