お知らせ

2020.05.15

Blog

つくし組 感覚遊びの広がり

4.5月中は自粛のご協力ありがとうざいました。

5月も2週目になり、元気な子どもたちの声が園庭に響き渡っています。

1歳児クラス、つくし組では感覚遊びを積極的に行っています。感覚遊びとは、五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)を十分に使って遊ぶ活動です。感覚遊びには段階があり、比較的みんなが親しみを持って触れるものと、違和感があり、躊躇してしまうものがあります。〝納豆のネバネバを手で触ると気持ち悪い”、“この匂いを嗅ぐと不快な気持ちになる”という経験はありませんか?これは一例ですが、大人の私たちでも苦手なものがあります。大人に比べて子どもたちの感覚は私たちの想像以上に研ぎ澄まされていて、水・砂・泥などにも抵抗を見せます。

ではどうして私たちは苦手なものに挑戦させるのでしょうか?

感覚遊びのねらいは“苦手なものでも自分で挑戦しようとする気持ちを持つ”ということにあります。苦手だな…でも楽しそうにしている友達がいるからやってみようかな…という気持ちを抱いたときに、保育士は言葉を掛けたり、行動を引き出すことができるような関わりをします。今は受け入れることがとても難しい感覚、少し慣れて来たら受け入れられる感覚と一人ひとりの感性は様々ですので、それを受け入れながら次の段階へレベルアップできるような関わりや遊びの展開をしているところです。

さて、つくし組の子ども達、お湯・水・砂と、感覚遊びを楽しむ中で、シャワーから出る水の動き、太陽に反射してキラキラ光る水の輝きを目にしました。その様子を見たとき、「あっあっ!」と、喃語や指差しで教えてくれる姿が見られました。視覚からの刺激に目を輝かせている姿から、自然物から感じる、視覚・聴覚の刺激を引き出す活動を広げています。

風が吹き、木々や葉っぱが揺れる様子、小鳥のさえずり、緑豊かな園庭だからこそ味わえるこの自然のありがたさ、この自然の豊かさを保育に活かすことができる素晴しさを、1歳児担任をして改めて感じています。

今スロープ近くのせんだんの木には大きな鳥の巣が出来、なたおれの木には実がたくさん実っています。秋にはキンモクセイの香りが漂い、ムクドリの群れがやってきます。

1年間保育園へ出向し、久しぶりに園庭を散策すると、懐かしい香りや風景が園庭に広がっていることに安心感を憶えます。これから長い子どもで6年間を過ごす園庭です。1歳という感覚も記憶も何もかもが新鮮なうちに見た光景や感覚・感性はきっと心に刻まれることでしょう。

その一瞬一瞬に立ち合いながら心の成長を促す関わりをしていきます。この園庭が子ども達にとって原風景となりますように…。

文責:水之浦

当園についてや入園に関しては
お気軽にお問い合わせください