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2020.06.15

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丸窓から見える世界・0歳と5歳の交流(れんげ組・0歳児)

梅雨の合間の晴れ間は、外が大好きな子ども達にとって特別な日 。

「さぁ、外だ! 」と言わんばかりに外を見ては指をさし…私たちの顔と外を交互に見て出掛けたい気持ちを訴えてきます。帽子を手に取ると、入り口まで向かう子、「まだ?」と顔を覗き込む子。外に出る前にもいろいろなやり取りが繰り広げられます。

 

さて、ましゅまろはうすの中に小さな丸窓がある事をご存知ですか?

 

れんげ組はキッチンの前に七色の小さな丸窓が6個あります。そして、隣のつくし組には、穴蔵の中に2個あります。4月当初は、新しい環境での生活に精一杯だったれんげ組の子どもたちも、今ではあちらこちらに興味が出てきました。

 

その一つが丸窓です。

 

丸窓につかまり立ちし、自分で見る景色は格別の様で、1人が見るとまた1人…と3人揃って見る事もしばしば。気付くと横に3個並んいる丸窓が満員に。
丸窓の前に三輪車置き場があり、そこを通る他学年の子どもたちが手を振ってくれたり、中にはれんげ組の子どもたちの様子を見にきてくれたりすることもあります。

ある日の午後。

 

れんげ組の子どもたちが丸窓から外を見ていたら、年長組の女の子が近づいて来ました。それを見たれんげ組のA君は、一生懸命窓を叩きながら「あ〜あ〜」(僕、ここにいますよ〜!気付いてる?という様に叫んでいました)と嬉しさを精一杯伝えていました。年長組の女の子も、「なんて言った?」「えっ、聞こえない〜」なんて言葉が聞こえてきそうなほど耳を近付け、ガラス1枚を隔てて、もどかしいながらにやりとりを楽しんでいます。その姿を見ていた隣のB君も「何話してるの?、何だか楽しそう!」と言わんばかりに声をあげて笑い、その空間を一緒に楽しんでいます。
丸窓から繰り広げられる世界は子どもたちとって友だちとの貴重な交流の場所。
目と目があってニッコリ笑うことだけでも嬉しくて、見ている私たちもほっこりします。

 

丸窓から見える景色1つをとっても子どもたちにとっては外を見るだけではなく、他学年の子供たちとの大事な交流の場。いろいろな方向へアンテナを広げ、2度と同じシュチュエーションがない様々な出来事に臨機応変に順応しようと様々な事を、様々な場面で経験し、小さいながらに日々吸収しています。

 

れんげ組の子どもたちが外に出ると他学年の子どもたちがどこからともなく集まってきて話しかけてきます。以前でしたら、遠巻きに見守り、私たち保育者に「誰?どうしてここにいるの?」と不思議そうにしていた他学年の子どもたちも、丸窓交流以外にも、テラスや戸外に出ると直接れんげ組の子どもたちに話かけてきてくれたり、砂場道具を持ってきて、「これ使う?」など、いろいろと考えてお世話しようとする姿も見られます。

子ども同士の見えない繋がりを垣間見る瞬間に嬉しさと子どもたちの成長を感じられます。

 

 

さて、この次は丸窓からどんな繋がりが見えるのかな…。

文責:山下

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