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2020.06.24

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くるみ組 子ども達が世界を理解する入り口は「感じること」

のはら園を歩いていると、草陰からトカゲが姿を現しました。その時の子ども達と保育者の会話をご紹介します。

保育者:「今、動いたの何かな?」

A君:「なんだろう??小さいワニさんみたいだったね!」

保育者:「似てるね。確かに、小さいワニさんみたい。」

B君:「あれは、ニョロニョロへびだよ。」

保育者:「うん!ニョロニョロしてたね。」

B君:「あれは、ニョロニョロベビなんだよ。」

C君:「なんか、ピカピカしてたよ。」

保育者:「ピカピカしてたね!」「みんなよく見てたね。また、見れるといいいね。」

数日後、A君は、とても難しい表情をしながら虫の図鑑とにらめっこ。

「これは、なんだ?」「カブト虫!」と、自問自答しながらぺージをめくっていました。次第に、虫に興味のある子ども達が図鑑を囲んで楽しそうにしていました。

 

この会話では、保育者が「あれは、トカゲだよ。」と、教えたくなりそうな場面ですが、保育者は、子ども達がトカゲを見て、感じたままの表現、発想を大切にしたいと言う意図を持ち関わっています。

その為、子どもの表現を否定したり、答えをすぐに教えたりはしません。仮に、子どもの反応を待たずして、「あれは、トカゲよ。」と、教えていたとしたら、このような素敵な会話は無かったことでしょう。

幼児期に、自分の考えや思いを身近な大人や友達に認めてもらえる経験を沢山することで、積極的に、「もっと知りたい」「関わりたい」と、自己発揮をするようになります。A君が、戸外で図鑑に夢中になったのも、年上の子ども達が図鑑で調べる姿を見ていたからでしょう。学ぶことは真似る事からスタートします。このような姿が、幼保連携型認定こども園教育・保育要領の「主体的・対話的で深い学び」の姿への入り口にあるものなのではいかと考えます。

文責 山﨑

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