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2020.07.15

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くるみ組 わらべうた遊び

ある日、くるみ組の女の子4名が、砂場で穴を掘ったり、砂を容器に入れたり、並行遊び(複数の幼児が同じ場所にいて、同じ遊びをしながらも、相互に関わりを持たない状況のこと)を楽しんでいました。

その中の一人Sちゃんが、砂を握り上下に腕を振りながら、♬に〜ぎり ぱっちり たてよこ ひよこ♬と、わらべうたを歌い出しました。

すると、普段は静かで消極的なHちゃんも、砂を握りしめ真似をして楽しんでいました。そのような姿から、私は「わらべうたが子どもたちに浸透し始めている」ことに喜びを感じました。それは、子ども同士で自発的にわらべうたあそびをするはじめの一歩のような気がしたからです。

 

わらべうたあそびは、幼保連携型こども園 教育・保育要領の5領域(健康・人間関係・環境・言葉・表現)のねらいおよび内容を達成できる教材の一つとして、日々の保育の中に取り入れています。

「ここはてっくび」

♬ここは てっくび てーのひら

ありゃりゃに こりゃりゃに せったかぼうずに いしゃぼうず

おーさけかわしの かんたろさーん♬

 

 

「お茶をのみに」「たなばたさん」「ぽっつんぽつぽつあめがふる」「あめだ あめだ」「チューリップ シャーリップ」「ももや」「上から下から」「でんでんむしでむし」「たんたんたんぽぽ」など、季節の植物や虫、動物などの言葉がたくさん使われているわらべうたを取り入れています。

 

わらべうたは、童謡に比べて、限られた音域で出来ているので、子どもにとっても歌いやすいものです。音域が広い童謡は、声帯が未熟な幼児にとって叫ぶような歌い方になりがちですが、わらべうたは、音楽の基礎の部分を形成しています。まさに乳幼児期にピッタリの遊び歌です。

乳児期は、大人との1対1の関わりを深めコミュニケーションを図ることができます。幼児期は年齢と共に集団でルールや順番を守って遊ぶなど、社会性や人間関係を育みます。

わらべうたは、誰にとっても心地よい空間と時間になります。特別な道具がなくても、どこででも行うことができます。その地域の言葉の獲得や人の声で伝承する日本人の文化であるわらべうたは、人との関わりや自発的な行動を養う力をつくるきっかけになると考えます。

 

文責:山﨑

 

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