お知らせ

2020.07.22

Blog

手先の巧緻性(年中 こすもす組)

最近、ハサミを使いたい子どもが多かったり、箸や茶碗の持ち方が不安定な子の姿が気になる事があったので、『手先の巧緻性を見る』を保育者側の保育のねらいにして活動を行いました。

 

手先の巧緻性(こうちせい)』ですが、保育や医療現場でよく使われる専門用語で、一般的な育児書ではあまり出てこないワードだと思います。

巧緻性とは手先の器用さや、巧緻の度合いなどを指す表現でえをかく、粘土で何かを作る、折り紙を折るなどといった作業をどのくらいできるかを大まかに見ることをいいます。

 

それを見る為に、今回は『はさみ✂️』を使った活動を行いました。

ハサミに限らず、普段なら安全に配慮しながら子ども達が好きな時間に、好きな教材を、好きなだけ取り組めるようにしていますが、今回はちょっとだけ就学を意識して、説明のところからあえて全員参加型にして行うようにしました。

年中になると『ハサミ=気を付けて扱う』を意識している子も多く、私が話を始めただけでシーンと静まり返り、集中して話を聞く事が出来ていました。

 

ハサミはこのように持ちましょう〜

 

まずはハサミの持ち方、使用後はキャップを必ずする事、ハサミを人に向けない、反対側の指を切らないように気を付ける!という基本的な事を確認しました。

 

 

さあいよいよハサミの実践が始まります‼︎

 

今回は初回だったので、直線切りのみ行いました。

ハサミを持つとサクサク・ジョキジョキと勢いよく切る子が多い中
「あれ〜どのゆびをいれるんだっけ?」、「せんせい〜あってる?」

と尋ねてくる子がちらほら・・・

そんな時は言葉で言いつつも実際に一緒に指を入れて体でイメージを掴んでもらうようにします。

 

一緒に切ると上手にできるね!

 

こうする事で、初めはぎこちなくても、ハサミで切るという事を理論(脳)とボディイメージ(体)が合致し、体得していきます。

 

これはハサミに限らず、箸や茶碗を持つ事にもいえます。

現在、スプーンから箸へと移行した子ども達はある程度箸の持ち方が安定してきて、給食時、年少の頃からするとこぼす事は少なくなりました。

しかし、茶碗に残ったご飯粒を箸で上手にかき集めることが難しく、残ったまま下膳しようとしたり「ピカピカしてください(ご飯粒を集めて欲しい)」と訴えてくる子が毎日複数います。

そんな時は大人が全部してあげると早いのですが、ハサミの時の要領で子どもの持つ手の背後から一緒にしてあげると力の掛け具合や子ども自身が茶碗の中の様子を見て綺麗になっていく様子が確認できるのでこの手法でよく対応しています。(日々の積み重ねで上手になっていっています‼︎)

 

ピカピカにしてください⭐︎

 

 

さあ、今日で1学期が終わりました。
これから夏本番で日中は暑くて外で遊ぶ時間も限られてくると思います。

こども園でも引き続きハサミや箸の持ち方について取り組んでいきます。

ご家庭で過ごされる事が多い方は、是非とも手先の巧緻性を見る機会を作ってみられてはいかがでしょうか?

 

また9月こすもす組全員元気な姿で揃う事を担任一同楽しみにしています(^^)

文責:鈴木

当園についてや入園に関しては
お気軽にお問い合わせください