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2020.09.12

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小さな命との出会いから(ぱんだ組)

 

戸外で虫や池の生き物と出会う中でどんどん興味・関心を抱く子ども達。

先日は、小さな赤ちゃんダンゴムシやカマキリ、バッタを見つけ大事そうにする子どももいました。そうして触れ合う中で、捕まえた後、接し方が難しく死なせてしまう、虫を見つけて潰してしまう等、命の大切さにも対面します。

 

『虫も生きている』

そのことに少しずつ気づき、理解して優しさや思いやりを持って関わるようになっていく。その姿を日々私達は見守っています。

 

 

 

 夏の面談でも保護者の方から

『虫を見つけたら潰してしまうことがあった。その姿が気になった。』

と話してくださった方がいらっしゃいました。

子ども達の生き物との関わりに関しては、どのように伝えたら大切にしていけるのかと私達にとっても課題の一つでもあります。

まだ身の回りで『死』に対面していない子どもにとっては、『死んじゃった』という言葉は知っていても、具体的にそれがどういうことなのか理解が難しい子どももいます。

 

それは虫に対してだけではなく、人に対しても同じです。

テレビなどの影響から、子どもが意味をあまり理解せずに『コロス』『シネ』と言った悲しい言葉を口にすることがあるかもしれません。

すぐに叱るのではなく、まずはその一言が『相手を嫌な気持ちにさせてしまう。傷つける言葉』であることを伝えることが大事なのではないかと、私もこの仕事をしていて感じることがありました。

 

 

 

園の子どもたちにとって身近に命に直面するのが

『のはら園での生き物との関わり』です。

 

虫に興味を持ち、見つけて観察を楽しみ始めます。触れるようになると『捕まえてみたい。』『育ててみたい。』そんな気持ちを抱きます。捕まえたけど、すぐに死なせてしまった!という積み重ね。

初めは、「死んじゃった」の一言で終わるかもしれません。ですが、それを繰り返す中で「せっかく捕まえたのに死なせてしまった」「悲しい」と感じ、そこから「じゃ、どうやって接するべきなのか」を考えていきます。

 

冬に向け、虫達は姿を現さなくなる季節になっていきますが、これからも自然の中での発見やつぶやきに寄り添いながら、生命尊重の視点で『命の大切さ』についても子ども達と一緒に考えていきたいです。

 

文責:若松

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