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2020.09.25

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自分の感情とうまく付き合っていきながら(年中)

9月も下旬。暑さも和らぎ、過ごしやすい日が続いています。

子どもたちも涼しい戸外での活動を好み、虫取りや鬼ごっこなど、友達と一緒に遊ぶ姿が多く見られてきました(^^)

 

 

さて、今回は2学期が始まってから見られた子ども達の様々な感情についてお話ししていけたらと思います。

 

【「やってみたい」「言ってみたい」の気持ち】~思考力の芽生え、言葉による伝え合い~

9月に入って、子どもたちにこども園でしたい事を聞きました。ピタゴラスイッチを作りたい、折り紙で作ったものを紙に貼りたい、しっぽとりをしたい、椅子取りゲームがしたい、わらべうたがしたいなど、子どもたちのやってみたいことが沢山出てきました。

自分の思いを周りに伝えることは大人になっても難しいことですよね。しかし、子どもたちはしっかり自分の意見を伝える事が出来ています。

こども園は集団生活の場ですので、遊ぶ中でやりたくないことももちろん出てきます。その「やりたくない」という気持ちも私たちは大事にしていきたいと思っています。「やりたくない」の気持ちも、立派な自己表現の一つだと考えているからです。子どもたちの複雑な気持ちを完璧に読み取ることは出来なくても、共感して受け止めることができるように接しています。

 

【悔しい気持ち】~道徳性・規範意識の芽生え~

最近になって、遊びの形も小集団でのゲーム遊びが多くなっているように感じます。子どもたちが話し合ってルールを決め、そのルールに従って遊びます。

しかしゲーム遊びの付き物と言ったら勝ち負けですよね。先日、たんぽぽ組で椅子取りゲームをしました。

 

音楽が止まったら置いてある椅子を取り合うという単純なルールです。座れない人が負けと明確に分かってしまうゲームなので、保育者である私達も実はひやひやしながらゲームを見ています。

音楽が止まった時、AくんとBちゃんが一つの椅子に座りました。椅子から落ちるまいとお尻でお互いを押し合っています。

周りの子どもたちもそんな二人の様子を見て、「同じくらいに座ったよ」と言いました。

私から見ても同時だったため、みんなに「どうしようか」と問いかけたところ、「じゃんけんしたらいいよー!」と周りの子たちからのアドバイス。

それならとAくんとBちゃんも立ち上がってじゃんけんをしました。じゃんけんの勝者はAくん。負けてしまったBちゃんは大泣きです。

とてもとても悔しかったのだと思います。負けたことがある人なら誰しも共感できます。

今まで負けた経験がない子どもならその悔しさに初めて直面した時の衝撃はとても大きいと思います。

でも一度その悔しさを経験したら負けないように頑張ったり、負けた人の気持ちに寄り添ったりできるのではないかと思うのです。

 

 

私は子どもたちに、自分自身がどのような時にどのような感情になるのか幼少期の間に経験し、知ってほしいなと思います。

だからこそ、沢山の人達と関わるこども園で、沢山の経験を出来たらいいなと感じています。

 

文責:中村

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