お知らせ

2020.10.26

Blog

まねっこ上手なれんげ組(0歳児 れんげ組)

いろいろな物、人の真似をしながら、好奇心旺盛なれんげ組の子どもたち。大好きな園庭に出ると自分の好きな場所、目的地に一目散に向かいます。

出かける方法は、独歩やハイハイ、高這いなど多種多様。それぞれが一生懸命に向かう姿は最近の成長の一つで私たちも微笑ましく感じています。

 

目的地に向かう途中でふと目に入る他学年の子供たちの遊びがとてもキラキラした興味深い遊びに見えるようで、様々な遊びに目や心を奪われるシーンをよく目にします。自分もしたい!という気持ちが芽生え始め、日々チャレンジしています。

 

その一つが築山登りです。

上の写真は、独歩でスイスイ登っていく周りの子どもたちに触発され、高這いで登っている姿です。

しっかりと地面に手足を踏ん張り、後退りしても近くにいる保育者を一切見ずそして頼らず、目的地まで行く事ができました。ついこの前までは保育者に手を伸ばして諦めていた事が自分で出来た事で自信となり、またやってみたい!いろいろな事にチャレンジしたい!という気持ちが育ってきています。今まで見たことも無いような真剣な表情、そして近くで見ている保育者にも目もくれない集中力の凄さを感じた瞬間でした。

 

 

保育をする上で私たちが大切に思っていることは、それぞれ好きな遊びに行くことが出来るようにまずは保育者という安全基地をしっかり作ることです。

ご家庭では保護者の方々が安全基地となり不安な時、悲しい時、嬉しい時いかなる時にも受け止め、毎日園に送り出して頂いています。そうした心のよりどころを、園では私たちが担っていけるよう心掛けています。

私たちの手を離れそれぞれ好きな場所に遊びに向かう姿を見ると、安心して遊べているなと実感出来る時でもあります。

 

 

 

そしてもう一つの遊びは、砂場や太陽のモニュメント(水路から流れ出た水が溜まる場所)近くで、ここ1ヶ月前からじょうろをつかっての水遊びも始まっています。

見様見真似で、水溜りにじょうろを置く→つける→そして偶然にも入った水に喜び遊ぶといった流れで少しずつ仕組みがわかりはじめ、道具の使い方も真似をしながら覚えていきます。

 

つい最近の出来事では、大きなじょうろに水をたっぷりと入れ運ぼうとしていたA君。

重くて持てず困った表情で立ちすくんでいました。周りの人が手助けすれば一番早いのですが、そこはぐっと我慢。そっと見守ります。

しばらくして「いい事思いついた!」と言わんばかりのいい表情でじょうろの水を少しずつこぼし始めました。このぐらいなら持てるかな?と微調整してようやく持てる様になった時の嬉しい顔。。「やったー!」と言いたい気持ちがギュっと詰まったいい表情でした。

 

 

ある著書には、以下のような文章がありました。

「自主性と主体性を持っているからこそ模倣する事ができるし、創造性を発揮していく事ができる。幼いころ、精神機能が未分化の時にどれだけ欲求が周囲の人によて満たされたかによって自信につながる。自分の存在に誇りを抱く事ができるようになる。身近な例で、ブラームスの交響曲第1番はそっくりそのままベートーヴェンの手法をお手本にして作ったシンフォニー。だからと言ってブラームスの第1番をダメだという人はいない。その後に第2番、3番と自らのオリジナリティを開花させている。作品を真似ることで深く知り、技術を学んでいく。真似をするということで創造がはじまり、そこで初めてオリジナル作品が生まれる。だからこそ子どもにはどんどん「真似を」させてあげてください」(参考書籍 子どもの心の育てかた・佐々木正美著)

教えてもいないのに、本能で真似をして意欲的に活動している子どもたち。次はどんなまねっこをしてくれるのか楽しみです。

 

文責:山下

 

 

 

当園についてや入園に関しては
お気軽にお問い合わせください