お知らせ
2021.01.05
Blog
1歳児の生活 ~PTAによる保護者アンケートより~

12月28日に、令和2年度PTAによる保護者アンケート報告をコドモンとホームページ上で公開させていただきました。
その中に、(24)外遊び以外で、興味を揺さぶるような遊びを、ブロック以外にないような印象。なので、取り入れてほしいです(つくし組) というご要望がありました。
そこで、今回は1歳児の生活をこのブログで詳しくお知らせし、どのようなねらいや意図のもと、1歳児の保育が行われているのかをお伝えしたいと思います。
つくし組の子ども達の、こども園での生活時間は平均10時間。
その中で一番重きを置いている時間は…?
答えは、午前中です。
起床後から少しずつ体と心が起き始め、朝の補食(おやつ)でエネルギーチャージをし、最も集中が高まる時間です。この時間に指先を使い、様々な感触に出会い、「自分にもできた!」「これもやってみたい!」という探求心や自己肯定感を育みます。
幼保連携型認定こども園になり、子ども達が園で生活する時間が長くなりました。
いつでもどこでも集中する活動を準備すると、心も体も疲れてしまいます。疲れがたまると体も弱くなり、風邪をひきやすくなることも。お仕事をされている保護者の方々にとっては、子どもたちの健康が何よりも大切です。
一日の生活の中には集中する活動・ゆったりする時間など、静と動の時間を意図的に作っています。
どんな活動をしているの?
”指先は突き出た大脳”と言われるように、指先を使い、五感を刺激する感覚遊びを積極的に行っています。
つくし組の子どもたちも、入園当初は裸足で砂を歩く感触が苦手で、涙を流す姿も見られました。日々の経験が子ども達の糧になり、今では寒くても裸足で行きたい!というくらいその活動を積極的に楽しんでいます。この姿は感覚遊びに慣れ、「この感覚は安心。この感覚があっても楽しめる。」と思えたからこその姿です。
感覚遊びについては過去のブログでもたくさん書いていますのでご覧いただけますと幸いです。※検索窓に、『つくし』と入れて頂くと沢山出てきます!
早朝保育の遊び
7時から8時までの時間は早朝保育と呼ばれる時間です。
この時間は保育者が意図的に玩具の量を調整し、人との関わりを心地よく感じる静の時間です。
0歳児~5歳児までの子どもがましゅまろはうすで過ごし、少人数の時は5歳の子が0歳の子を労わったりお世話をしたりする時間を積極的に作り出します。人数が多くなってきた時は空間(コーナー)を増やし、お互いが心地よく安心して過ごせる空間を作ります。このような保育者の意図的な配慮があるからこそ、玩具が教材として生き始めるのです。
感染症が増えてきた時も同じように、部屋を変更したり人数を分散させて過ごしたり等、保育者が意図的に対応を変化させています。
延長保育の遊び
夕方は外が暗くなり、人がどんどん減っていくことでとても寂しくなる時間です。
この時間は残っている子が好みそうな玩具や、保育者とスキンシップを図る時間を大切にしながら安心して保護者の方の迎えを待つことができるようにしています。
午睡の起床後(15時以降)は何をしているの…?
15時に起床後、おやつを食べます。おやつ後は基本的に、室内で遊びます。
午後も外遊びをしてほしい!というご要望もありましたが、午前中に体も心も頭も思い切り使って遊びますので、午後は保育者や友達とゆったり過ごしています。まだまだ体や生活リズムが不安定になりやすい1歳児。午後の時間まで外で思い切り遊ぶと体力が低下し、疲れが溜まることで、注意力や集中力が低下して怪我が増えたり、予期せぬトラブルが起こりやすくなったりするかもしれません。(体力が付いてきた春先頃から午後の散歩等も考えています。)
室内で活躍するのが”ブロック遊び”、”見立て遊び”です。
ご家庭にも玩具がありますか?それをお子様はどのように使って遊んでいますか?
保育者が用意するブロック。
ご家庭にあるものと同じ玩具でも、こども園ではただ単に遊ぶ玩具ではなく、子どもたちの発達段階を探るためのとっても大切な素材です。
では、保育者はどのような見立てをしているでしょう…?
- 色の識別ができている?
- 一人遊びをしている…?友達と一緒に遊んでいる…?
- 集中する時間はどれくらい?
- 見立てて遊んでいるかな?
- イメージを言葉で伝えているかな?
大きく言うと上記の5点です。
大きな空間に転がっているだけに見えるブロックも、友達や保育者がいることで子どもたちの発達段階を探る素材になります。
家では黙々と遊べる玩具も、友達がいることで擦れ合いが起き、トラブルに発展。トラブルこそが発語を促し、自己主張するきっかけになりますので、怪我のない範囲で見守っています。
今の子ども達
保育者の意図的な活動により、1人で遊ぶ事を好んでいた子ども達も、友達と一緒に過ごす事が心地よくなり、自分の世界・空間に人が入ってきても安心して遊ぶ姿が見られるようになりました。
1つの遊びを集中して遊ぶ姿が見られるようになり、子ども達が自分の意思で「これをして遊びたい」と選択・自己決定できるようなコーナー遊びもできるようになり、遊びの幅がどんどん広がってきています。
保育者の願い…
集団生活の中でお子様一人ひとりが安心して生活し、心地よい空間の中で適切な発育発達を促す役目が私達にはあります。一日の生活する時間が長いからこそ、お子様の成長を促す遊びや関わりを積極的に取り入れられるように私たち保育者も日々試行錯誤しています。
何より、毎日笑顔で登園し、笑顔で保護者の方の元に帰っていく子ども達を見届ける事が私たちの幸せ、願いです。
今年もますますお子様一人ひとりの”今”を大切に見守って参ります。本年もよろしくお願いいたします。
文責:水之浦