お知らせ

2021.05.12

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避難訓練~総合訓練を行いました~

園では、月に1回子ども達や職員同士で『こんな時、どうする?』と考えながら、地震や火災、台風などの様々な災害を想定した避難訓練を行っています。

先月、今年度初めての避難訓練を行いました。今回の訓練では、初めて参加する子ども達が沢山いたこともあり、まずは、非常ベルの音を鳴らし、【どんな時に鳴るのか】を伝えた上で地震や火災が起きた時の避難方法について知らせました。

 

 

もし、地震が来たら…!?

室内にいる時、ベルが鳴ったら机の下や保育室の中央に集まり、自分の身を小さくして頭を守ります。保育では子ども達に分かりやすいよう、”ダンゴムシポーズ”と伝えています。

戸外にいる時には、保育室には『絶対に戻らないこと』が第一。職員の近くに集まり、室内と同様ダンゴムシボーズになり、自分の身は自分で守ります。

この時、職員は、安全な避難場所に子ども達を集める事が重要です。

 

地震がおさまると避難指示の放送や近くの職員の話をしっかり聞いて避難場所に速やかに避難します。

避難する際にも『物の落下』『ガラスの破損』『地震による火災』などの、様々な想定される事が考えられます。

もしものことを常に考え、どんな状況でもしっかり行動できるよう、訓練を行います。

 

 

もし、火災が起きたら…!?

「火事だーーー!!」という声を聞き、放送や職員の話をよく聞いて速やかに園庭に避難します。

避難する際には、火元から離れたルートを職員が瞬時に判断します。

子ども達には、煙を吸わないように口元を手やハンカチで塞いで逃げるよう伝えました。

 

 

地震と火災の避難方法を知らせた後、実際に避難を行ってみました。

今回は、給食室からの火災を想定した避難を行いました。

前もって各保育室で放送による避難の仕方を聞いていたこともあり、初めての避難でしたが、保育者が予想していた程怖がることなく、落ち着いて逃げることが出来ていました。

放送をよく聞いていた子ども達は、口元をしっかり手で塞いで避難しています。

今回は、大雨が降っていたことと初めての訓練だったこともあり、リズム室に集まりました。しかし、今後の訓練ではリアルに近い避難訓練となるよう、雨天時であっても火元から離れた場所への避難を考えて行っていきます。

子どもたちが避難を終えると、職員はクラスの人数を数えて、子ども・職員の全員が無事に避難していることを確認します。そして全クラスが園長に報告し終え、避難完了です。

避難が完了するまでは、子ども達も職員も真剣そのもの。緊張感に溢れています。『子どもを安全に避難させる』ことに努めています。

 

避難して集まった際に、子ども達と避難するときの4つの約束事を行いました。

 

 

『お・か・し・も』

【お】おさない

友だちを押さず、落ち着いて避難します。

 

【か】かけない

急いで避難はしますが、走ると転んでしまうかもしれません。避難する時は慌てず、走らず、避難します。

 

【し】しゃべらない

しゃべっていると大事な職員の声を聞き逃すかもしれません。静かに避難します。

 

【も】もどらない

「大事な物が・・!」と何かあったとしても絶対に保育室には戻りません。

 

この『お・か・し・も』の約束をしっかり守りながら、これからの避難訓練に努めていけたらと思います。

 

 

初めての訓練で伝えたかった事

大きな音のする非常ベル。『避難する』という、日常ではほとんど聞くことの無い言葉。そして、それぞれの災害がどんなものかを知ること。これらは子ども達にとって、恐怖だと思います。

今回、非常ベルを聞く経験と避難の仕方を知る事をねらいとして取り組みましたが、その中で『非常ベルが怖いものではないこと』『必ず傍にいる大人がみんなの事を守るから安心してほしいこと』を伝えました。そうすることで子ども達は、慌てず、落ち着いて避難することが出来ていきます。

 

そしてもう一つ大切な事は、『大人の話をしっかり聞く事』。

私達職員が、子どもの安全を第一に考え、守りますが、子ども達も自分の身は自分で守れるようになることも大事です。大人が大事な話をしている時に聞き逃してしまうと逃げ遅れてしまうかもしれません。大けがをしてしまうかもしれません。

そうならない為に話をしっかり聞いて行動することができるよう、話を聞く大切さを伝え、月に1回訓練を行う中で身につけていけたらと思います。

 

 

 

職員による消火訓練

火災が起きた時、消防が来るまでに私達に出来る事の一つにあるのが、出来るだけ火が広がらないよう火を消し止める【初期消火】です。

子ども達と行う避難訓練後には、定例で職員の消火訓練も行います。

 

今年度は、実際の粉の代わりに水が出る訓練用の消火器を購入しました。真似だけではなかなか使い方を周知するのは難しく、どうやったらリアルに近い初期消火訓練が出来るのか、昨年度の課題の一つでもありました。

水が出る訓練用を使って実際の状況に近い形で行うことで、初期消火のやり方をしっかり身に付けていき、実際にやらなければならない場面に遭遇した時にどの職員も正しいやり方で初期消火ができるよう取り組んでいきます。

 

 

 

文責:若松

 

 

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