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2021.06.28

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友達と力を合わせる(年中4歳児 こすもす組)

入園・進級したころは、初めての環境をうれしく思う気持ちが先行していましたが、しばらく、子ども達の気持ちを満たすことを目的に、様々なことを一人で取り組んだり、一人遊びの時間を楽しむことを大切に過ごしてきました。

4月の下旬ごろから、5月末の運動会に向けて活動をする中で、少しずつにグループ活動を開始。子ども達の意識の中に「友達」の存在を感じることができる環境を整えました。

最初は、なかなか言葉を交わすことが難しかった子ども達、一緒に過ごす中で同じグループの仲間としての意識が芽生え始めました。

先日は、こういった子ども達の社会性の育ちを踏まえて、友達との共同作業の楽しさを味わうことを目的に、童具を使った「街作り」をしてみました。

 

まず、グループごとに小さな町を作りました。

ルールは一つ。「縦と横を組み合わせて壊れない高さの建物を作るんだよ。」と伝えました。

こども達は、どうしても、最初は自分のイメージで遊びを進めてしまったり、高さを求めてしまったり…。

「もう一度ルールをおさらいするよ!」と伝え、活動を再開。

今度は友達と協力すること、高さを求めないことなど、お互いに声を掛け合いながら活動に取り組むことができていました。「ここは、高さが高いから上に行けないね。階段を作ろう!」とアレンジを効かせるグループも現れて、活動は思った以上に盛り上がりました。

 

小さな街から大きな街へ

約30分で小さな街が4つ出来ました。

形はそれぞれのグループで話し合った結果。どれもアイデア満載のもので、子ども達はこの段階で、すでに満足そう。この時から子ども達は「一人ではできないけれど、友達とだからできたんだね!」と言うことに気づき始めました。「この部分は僕が作ったところだよ。」「でも、ここは〇〇君だね。」と、それぞれの形の違いに気付き、その良さを認め合う、本当に素敵な光景でした。

そして、ここから更にその思いを膨らませたいと思い、「4つを繋げて一つの大きな街にしてみない?」と提案しました。

「よーし、やるぞ!!」と意気込んでいた男の子。次々に繋げていき、1つの大きな街に…。気がつくと、グループの枠を越えて子ども同士の声掛けも盛んに行われていました。「そこの道路、繋がってないよ!」「そこの道路は童具を使いすぎ。足りないじゃん。どうする?」と相談もあちこちで行われ、大人が介入しなくても問題解決!最後には、色彩感覚豊かな女の子たちによる飾りつけで、素敵な街に仕上がりました。

 


これまで少しずつ友達と協力することを目的として活動を取り入れてきました。

一人遊びから、集団での遊びへの発展から、最近は10人程のの集まりで、砂場に大きな川を作り役割を決めながら遊ぶことができるようになりました。

「一人もいいけど、沢山のいたほうが楽しいね!」そんな思いが、クラスのまとまりにもつながり始めています。

 

文責:後藤

 

 

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