お知らせ

2021.06.28

Blog

園内研修『リズムから見る運動発達』

6月19日(土)、竹原亮紀さんをお招きして、園内研修「リズムから見る運動発達」を行いました。

錦ヶ丘で身体を動かす活動として日頃取り組んでいるのは、「リズム」や、作業療法士 中鶴さんに指導を頂いて実践しているサーキットや自由遊びなどのアダプテーション(環境に合わせる運動遊び)があります。

それらと結びつけながら、乳幼児期における運動の重要性や、これからの錦ヶ丘に必要な活動について考える大変学びの多い機会になりました。

 

竹原さんの紹介


竹原さんは、中鶴さんと同じ日本コアコンディショニング協会に所属し、運営委員長をなさっています。

今回は、運動や動きの評価・分析のプロの竹原さんに、事前に各園で取り組んでいるリズムや、運動会に向けてのかけっこの動画をお送りし、お話を頂きました。

★竹原さんの詳しいプロフィールは こちら

とても気さくな明るいお兄さんで、様々な具体例を提示してくださりながらの1時間半の研修は、とてもわかりやすく、あっという間の時間でした。

 

 

乳幼児期の運動は、その先の土台づくり


私たちが日頃取り組んでいる「リズム」は、床をゴロゴロと転がる「どんぐり」や、腹這いの「わに」などの“赤ちゃんの動き“から、ハイハイの「うま」、しゃがんでよちよち歩く「あひる」、腕を伸ばして走る「とんぼ」など、少しずつ発達の順序を辿る様に、様々な動きに取り組んでいます。

また、中鶴さんの指導の下取り組んでいる「サーキット」等では、「くぐる」「わたる」「ぶら下がる」「よじ登る」等、大人がやり方を教えなくても、子ども達が自分で考えながら身体を動かしていく活動に取り組んでいます。

これらの運動遊びは、全て『その先の運動の学習やスキルのための土台づくり=根っことなるもの』です。

 

一つ一つの動きに正確さを求めがちですが、竹原さんが仰るには、乳幼児期の運動は“型にはまらず、やりたいようにやること”が大事だそうです。

正確性はその先に自然とついてくるそう。

不恰好でもいい、「身体を動かすって楽しい!」が子どもの運動において大切にしていかなければならないものなのだと、改めて感じる言葉でした。

 

 

乳幼児期の“多様な運動経験”の大切さ


また、運動遊びを行う中で意識したいことが“多様な経験”です。

例えば、『走る』。走るといえば、かけっこのようにまっすぐ前に向かって走る姿をイメージされる方が多いと思います。

しかし、少し考え方を変えてみると、欽ちゃん走りのような横移動の走り方や、スキップしながらの走り方、障害物を避けながらの走り方等、様々な方法があります。

このように、ベーシックな動きに少しスパイスを加えて、“ちょっぴり違う○○”を遊びの中で経験させることで、子ども達の経験値はぐっと広がります。

 

このような“多様な経験”が、小学校以降の運動発達・運動学習と、その先のスポーツスキルの習得に大きく関わるそうです。

子ども達が身体を動かす感覚やイメージがより多く身につくよう、豊かな園庭環境をより生かしていける方法や、室内環境の工夫を考えていきたいと思いました。

 

 

 

今回、運動や動きの評価・分析のプロである竹原さんに指導を頂くことで、日頃取り組んでいる身体を動かす活動をさらに一歩、深めるために必要な視点や環境の工夫に気付くことができました。

これから先の運動発達・運動学習の土台となる、大切な乳幼児期の子ども達をお預かりしているこども園として、子ども達の“多様な経験”と、“身体を動かすって楽しい!”の気持ちをより引き出せるよう、また職員間で色々な工夫を考えていきたいと思います。

 

今回も、13時お迎え・お弁当のご協力、本当にありがとうございました。

 

 

文責:迫田

 

当園についてや入園に関しては
お気軽にお問い合わせください