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2021.07.09

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錦ヶ丘の熱中症対策

7月に入り、梅雨明け間近の今日この頃、気温の上昇とともに気をつけなければならないのが“熱中症“です。

今年度、こども園で取り組んでいる熱中症対策を数点ご紹介します。

 

 

鹿児島で生まれ育ったわたしは、大学の4年間を福岡で過ごしました。

福岡で過ごしながら帰省する度、そして、社会人となり鹿児島に戻ってきて夏がくる度に思うのが、『鹿児島の夏は暑い!!!』ということです。

とにかく湿度が高く、ジメ〜っとする鹿児島の夏。外にいるだけで、そして室内でも体力が奪われてしまう湿度と気温、念には念を込めて、対策をしていかなければなりません。

 

今年度、運動担当の職員が6月半ばに話し合いを行い、園としての熱中症対策の方針をまとめました。

 

 

熱中時計(温湿度計)


熱中時計は、気温と湿度がそれぞれ表示され、それらを掛け合わせて総合的に熱中症の危険度を判断することができるものです。

戸外遊びの際、より気温や湿度を意識できるよう、数年前から取り入れている熱中時計の台数を増やしました。

「このラインにきたら戸外遊び中止」と明確に定め、誰もが同じ判断ができるようにしています。

 

こまめな水分補給


0.1.2歳児は、キーパーから番茶を入れ、一人一人コップやマグマグで水分を補給します。

3歳以上児は、ご家庭から持ってきている水筒から水分補給を行い、空になったらキーパーから番茶を補充しています。

子ども達はまだ「喉が渇いた」という感覚が掴めなかったり、遊びに夢中になったりすると、水分補給の機会を逃したりしてしまいがちです。

身近で見守っている大人が、一人一人にこまめに声を掛けながら、こまめな水分補給を心掛けています。

また、大人も保育に入り込んでいると水分補給を忘れがち。職員同士もお互いに声を掛け合いながら、みんなでみんなを守れるように意識することが大切だと感じます。

また、園のキーパーに準備している三年番茶は、身体を冷やしにくいというメリットがあります。

三年番茶は、やさい村さんや寿草さんでも購入ができます!ご家庭で飲みたい方はぜひ!

 

 

塩分補給


塩分補給として、活動中に梅干しを提供することもあります。

また、職員用に塩分チャージ用のタブレットを準備して、ミネラル不足になる前に補給ができるようにしました。

梅干しといえば…

今年度は梅仕事に取り組むクラス・学年が多く、6月前半に仕込んだ梅シロップや梅干しがだいぶ熟してきています。

子ども達が自分達で仕込んだ梅も、これからの夏に大活躍しそうです!!

 

 

室内の気温と湿度の管理


大人の高さではなく、子どもの高さでの管理を心掛けています。

地面に近く、また、体温を調整する身体の機能が発達途中の子どもは、大人よりも暑さを感じやすい状況におかれやすいです。

 

保育室では子どもの高さ(1m未満)に温度計を置き、室内環境を管理するようにしています。

また、扇風機・ファンや、クーラーを上手く活用しながら、換気をしながらも、できるだけ涼しい風が室内にまわるように工夫しています。

 

 

 

養護教諭・看護師や、他職員との連携


「あれ?いつもと違う気がする」と思った時に、より専門的な視点も含めて判断ができるよう、養護教諭・看護師にも連絡を入れ、実際の子どもの様子を多角的にみるようにしています。

また、熱中症に限らず、安全面に関して起こった出来事はヒヤリハットとして全職員間でその日のうちに共有し、同じことが違うクラス・学年や場所で起こらないよう、みんなでより意識できるようにしています。

 

 

子ども達と考える熱中症


各クラス・学年の実態に合わせて、水分補給の大切さを繰り返し伝えています。

「3回ゴクゴクってお茶を飲んでね」といったように、具体的に伝えることで、子ども達も意識して水分補給をすることができるようになってきています。

また、どこで遊んだら涼しいのか?(日向?日陰?)や、汗をかいたらどうしよう?(着替えをしないといけない)など、子ども達自身が考えられるように、問いかけ等を工夫しています。

サークルタイム等を活用しながら、基本的生活習慣等にも結びつけた年齢に応じた言葉掛けに、これからも引き続き取り組んでいきます。

 

昨年度、わたしも朝 錦坤館2階の掃除をしただけで、その後しばらくしてから頭痛や身体の怠さ、火照りがあるのに汗が出ない、といった熱中症の症状が出たことがありました。

気をつけていても、気付いた時には症状が出ていることもあるのが、熱中症の怖いところだと身をもって感じた出来事です。

 

これからが夏本番!楽しい夏を過ごすためにも、職員間はもちろん、子ども達とも一緒に熱中症対策を考え、取り組んでいきたいと思います。

 

【参考】

* 子どもの熱中症Q&A‐NHKすくすく子育て情報 → https://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2020/822.html

* 熱中症 子どもを守るために知っておきたいこと → https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/select-news/20180718_01.html

 

 

 

文責:迫田

 

 

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