お知らせ

2021.07.16

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集団生活の中で(1歳児 つくし組)

早いものでつくし組がスタートして三ヶ月が経ちました。

いつの間にか友達や職員の名前を覚えて、登園して来た友達に身を乗り出すようにしてニコニコ顔で迎えたり、「〇〇ちゃん」と名前を呼んだりする姿に、朝からほっこり温かい気持ちになるこの頃です。

 

 

歌の時間には、『どこでしょう』という曲に合わせて

「〇〇君、〇〇君はどこでしょう?」

「ここです、ここです、ここですよ!」

と身振り手振りで、友達を指さしで教えてくれます。また、自分の名前を呼ばれると自分を指さしする子どもや照れて恥ずかしそうな表情をしながらも嬉しそうにしている子どももいます。

『自分』と『他者』がわかるようになってきていることが感じられる場面です。

また、保護者の方からもブログや連絡帳の写真をお子さんと一緒に見て、

「友達の名前を言ったり(はっきりわかることもあればなんとなく言っているんだろうなということもあるようです)、「遊んだの?」と聞くとニコニコしながら笑って頷きました。」などとというお話を教えていただくことがあり、嬉しくなります。

 

 

 

『自分でやりたい!』


ちょうど、自己主張が出てくる一歳児。興味をもったことに意欲的に関わり、長い時間集中して遊ぶ姿も多く見られるようになりました。

下の写真は、氷で遊んだ時のものです。タライに様々な大きさの氷がたくさん入っていることが分かると、興味を持った子ども達がすぐに遊び始めました。

氷を触ると、冷たくてびっくりしたような表情をする子ども、「冷たい!」と教えてくれる子ども、一番大きな氷を持ち見せてくれる子どもなど、一人一人の興味のもち方や遊び方は様々です。

 

友達がタライの中に足を入れる様子を見て、近くにいて気づいた子どもも真似をしていました。あまりの冷たさにびっくりして足を引っ込め、顔を見合わせて「冷たいね〜」と言っているかのような表情で笑っていましたよ。

発語が増え始めたばかりの子どもたちですが、まだまだ言葉で自分の気持ちを上手に伝えられません。しかし、お互いに顔を見合わせることで共感し合い、気持ちは十分に通じているのだなと感じる場面でした。

一緒の場にいる友達の遊ぶ様子は、子どもたちの発達や発想、遊ぶ意欲を刺激する良い場となっています。集団で活動するメリットの一つですね。

 

 

 

『〇〇が使いたい、友達の近くで遊びたい』


最近は、『保育者に伝えたい、保育者と一緒に過ごしたい』という気持ちだけでなく、『友達の作っている・遊んでいる〇〇が見たい、触りたい、使いたい』、『友達の近くで遊びたい』などという思いが見られる場面が増えてきました。

これまで、自分だけの世界の中で遊んでいた子どもたちが、少しずつ周りの世界にも目が向くようになってきたのだと、心の成長を感じ、嬉しくなります。

 

上の二枚の写真は、絵本を見ている様子です。同じ場所で過ごしているだけでなく、『絵本』を友達と共有しながら過ごしています。

それぞれが見ている絵本を見せ合ったり、保育者を真似て読み聞かせをしてあげたりと、“相手がいるからこその姿”が見られます。

その姿を見ているだけで心が和み、『保育者って幸せな仕事だな』としみじみと感じ、元気をもらう場面です。みんな、いい表情をしていますよね‼

 

 

 

関わりの中で起こる気持ちのぶつかり合い


友達と関わる場面が増えた分、トラブルも多くなってくるのもこの時期です。

友達と一緒に遊びたい気持ちの時もあれば、近くに友達が来るだけで泣いたり、怒ったりしまうこともあります。また、使っている玩具の取り合いになり、思わず手が出てしまうことも増えてきました。

そう聞くと、「うちの子ども大丈夫かしら?」「叩かれていないかな?」「友達を叩いていないかな?」と不安に思われる方もいらっしゃると思います。

私達保育者も、もちろん叩く・噛みつく・引っ掻く・引っ張るなどのしてほしくない行動は、してほしくないと伝え、止めるように心掛けておりますが、まずは、「○○がしたかったんだよね。」「○○がほしかったんだよね」と子どもの気持ちに寄り添うことを大切にしています。

 

『自分の気持ちを主張できるようになること』がこの時期の子どもたちにとって一番大切な事の一つだと考えているからです。

理由は、自我意識の芽生えは、人として社会と関わっていく生きていくために大事なプロセスだからです。とは言っても、泣いたり・叩いたり・怒ったりする我が子を目の前にすると戸惑ってしまう事もあると思います。

 

園では、保護者のみなさんと一緒にお子さんの成長を見守り、考えていきたいと思っております。気になる事や心配な事、嬉しかった事など、ぜひ教えてくださいね。

 

文責:川宿田

 

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