お知らせ
2021.07.31
Blog
田んぼと関吉の疎水溝見学 (5歳児 年長組 園外保育)

7月14日 年長組合同で田んぼの稲の生育を観察する事等を目的に、田んぼと近くの関吉の疎水溝へ園外保育に行きました。
当日は天気に恵まれ、朝から暑すぎるくらい快晴!
保護者の方からの連絡アプリや子ども達のつぶやきから「今日の田んぼへのお出かけ、とても楽しみにしています♪」という内容のメッセージが入り、楽しみにしているご家庭や子ども達が沢山いることが窺えました。
朝の集まり時に学年で出発前の話を行いました。
今回の園外保育の目的は大きく挙げて2つ!
1つめは
稲の生長や田んぼの様子を見ることで米や生き物に対する興味を深める事
2つ目は
関吉の疎水溝が周辺地域の田畑を潤し、農業の発展を可能性にした事を学ぶ事
公共の公園やイベントに出掛けて、社会性やマナーを遊ぶ中で学ぶ園外保育もありますが、今回は遊びメインではない事を子ども達に伝え、出発しました。
バスは園の通園バスを利用して行きますが、勿論そこも公共のバス等を使う事と同じです。
挨拶をする事やシートベルトの着用、声量の調整等ができるように、子ども達へ声掛けを行います。
その一つひとつの行動が自分たちの命を守る事に繋がるのです!
さぁ、園から10分程で最初の目的地『田んぼ』に到着しました。

着いた早々、こちらが尋ねなくても
「うわー!おっきくなってるー!」と、田んぼを見ただけで、青々と伸びた稲の高さに気付き、驚く子ども達。
田んぼのすぐ側まで足を踏み入れ、間近で観察してみました。

田植えをした1ヶ月前とは違って、オタマジャクシがカエルになりかけていたり、タニシが孵化していたりと、稲以外にも田んぼの水中の様子に虜になりました。
年長組テラスの田んぼコーナーには、絵本が2冊置いてあります。

【写真左側 題:『里山の自然 田んぼの1年』 絵と文:瀬長剛 発行所:株式会社偕成社 初版:2019年12月】
【写真右側 題:『田んぼの一年 One Year Of Rice Field』 作:向田智也 発行所:株式会社小学館 初版:2013年3月】
これらの絵本やテラスで育てている稲から、子ども達は日頃から田んぼ、お米の生育、その周辺の自然や生き物の知識はあったものの、実際に目にすると感激は一入で何時間でも見入ってられそうな程、集中して観察していました。
暑さの心配もあり、観察後は再びバスに乗り込み、次の目的地へ向かいます。
場所は田んぼからほんの少し離れた『関吉の疎水溝』です。ここは子ども達とは初めて行くところで、歴史的にも有名な場所がある事を我々の住むすぐ近くにある事を知ってもらいたいなという事と、田んぼと水の関係性に気付いてもらいたく訪れました。
ご存じの方も多いかと思いますが、ここは1852年(嘉永6年)に完成した、島津斉彬が集成館事業のためにつくらせた用水路で、2015年7月に世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」の構成資産のひとつ。かつては稲荷川上流から仙巌園まで約8kmにおよぶ用水路でしたが、現在は実方橋の手前でとだえていますが、関吉にはいまも当時の取水口跡が遺っていて、疎水溝の一部は現在も灌漑(かんがい)用水として利用されています。

世界遺産という事もあり、歴史的な背景の中で、こういう物が当時の人たちの暮らしを支えていた事や、この地域の自然の豊かさが今も尚、遺っていることの素晴らしさ、なんと言っても足を踏み入れただけでも、周辺の空気の気持ち良さがなんとも心地良く感じられ、子ども達もですが、我々引率職員の方が学んだり癒されたりするのでした。

関吉の疎水溝を後にして、周辺の自然散策も行いました。
距離にして延べ約1kmを途中、休憩を取りながら進みました。さすがに子ども達からも、
「けっこう歩いてるよね…」「これだけ歩けば小学校にも行けるね!」と呟きが。
先日の教育相談をきっかけに、ご家庭でも就学に向けて、登下校の話など、事あるごとに会話しているのが窺え、子ども達の会話も変化しつつあり、聞いていてなんだか微笑ましくなりました。
日陰の遊歩道を歩いていると、自然いっぱいの錦ヶ丘ののはら園でも見た事のない植物や虫たちに出会えて、子ども達の興味関心や探究心が止まらない止まらない‼︎


見入っていたい気持ちを共感しつつも、帰りの時間が決められていたので、「ほら行くよ~、前に進んで~!」と前進を何度促したことでしょうか…
帰りのバスから再び田んぼを通りました。

「田んぼ〜 稲〜 次、見に来る時までに、また大っきくなるんだよ〜」
「美味しいお米に育ってね〜」
そんな言葉を大きく手を振りながら投げかけ、田んぼに別れを告げ、帰路につきました。
帰園後、活動の振り返りを行いました。
ここに挙げるまでもなく、子ども達の言葉で一生懸命気付いた事を、発表し合います。
大人が感じている以上に、子ども達に今日の情景や出来事がしっかり濃く刻まれたように感じられました。
私事ですが、1学期いっぱいで産育休に入らせて頂きます。ここまで元気に過ごせたのは紛れもなく子ども達が日々私の身体を労ってくれたり、優しい言葉を掛けてくれたりしたお陰で、臨月まで働けたのだと心から感謝しています。保護者の皆様にも深く御礼申し上げます。
しばらくは稲や子ども達の成長を、陰ながら見守りたいと思います。
文責:鈴木