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2021.07.30

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感覚遊びの面白さを…。(2歳児 年少少くるみ組)

1学期沢山の感覚を刺激する遊びを取り入れたくるみ組。一つ一つの遊びの中で、2歳の子ども達なりの変化が見られました。

その中でも特に反応の良かった小麦粉遊び。初めて経験した子どもも多かったのですが、今までも経験していた遊びの中でも、メンバーや人数によってもその子ども達の様子は変わってくることを改めて感じました。

感覚の扉を開くきっかけとして取り入れた小麦粉遊び。その中で見られた子ども達の姿、保育士や友達との関わりの中で、心地よさを感じながら楽しむことが出来ました。

これからも様々なアプローチをする中で、子ども達の『面白い!』をたくさん見つけることが出来るよう関わっていきたいと思います。

 

 

なんで小麦粉?


大きなボウルに大量の小麦粉を入れてパンやうどんを作る時…そこに手を入れて粉に触れると、その多くが気持ちいいと感じるのが、小麦粉の大きな特徴です。

たらいの中にたくさんの小麦粉を入れての小麦粉遊びは、最も感覚刺激が低い遊びの一つで、園でも各学年の実態に合わせながら取り入れている遊びの一つです。

 

 

くるみ組の活動は?


 

子ども達の実態を考えながら、何人くらいで活動をすることが適しているか。道具は何を使う?それの大きさは?それを何人で使う?などを考え、活動を組み立てていきます。

今回は2回の活動に分けて行いました。

それぞれの活動では更に4~5人のグループに分け、一つのたらいに座る人数も調整していきました。

 

活動のねらいは、“しっかりと話を聞く” “待つ” “場所や物の共有”3つを抑えながら活動を進めていきます。

年齢に合わせた指示の出し方。楽しそうなものを前に、手を出したくなる気持ちを抑えつつ、たらいの淵に手を掛けて『準備の手』。「どうぞ!」の合図で遊び始めます。

次に移る時や話を聞いてほしい時は、『準備の手』と声を掛け注目。早く『準備の手』が出来たら次の面白いことがあるかもしれない…。そんな気付きも感じ取ることが出来ました。

 

 

小麦粉って面白い!


 

難易度の低い小麦粉とはいっても、子ども達の様子は様々。

なかなか触ることが出来ない子ども達も…。保育士と一緒に少しずつ触れながら活動を進めていきます。

 

粉は大丈夫でも、水を加えるとべたべたと手にまとわりついてくると抵抗を示す子ども達もいるため、水は少しずつ。たらいに粉がたくさん残っていると、苦手でも粉を触るとすぐにボロボロと取れていくからです。

一つ一つの行程の中で見られる様々な変化や関わりを見逃さない様にしながら、活動を進めていくと、少しずつ粉がまとまっていき、同じグループの友達と粘土として一つにすることが出来ました。

 

今回の活動の中で、途中不快感を感じていた子ども達もいましたが、「こうやったら取れたよ」と言う周りの声に、最後まで全員が手を洗わずに活動に参加することが出来ました。そして1回目のグループは、約40分間、2回目のグループは約1時間、遊ぶことが出来ました。

子ども達の頭の向きや視線を見ながら、活動の時間を調整していきますが、集中出来ていたことを感じました。

 

さらさら→べたべた→ボロボロ→もちもち…

感触が変わって行く過程の中で、多くの刺激を全身で受けた子ども達は、また新たな感覚の扉を開くために様々な活動に興味を示していきます。

また、場所や物の共有の中で気持ちを調整することを学んでいきます。待つ時間、話の聞き方も少人数の活動の中で少しずつ学ぶことが出来ました。

 

活動を繰り返し行う中で、子ども達の様子にも変化が見られていきます。

様々な活動を通して、活動の幅を広げていく子ども達。様々な事に「やってみたい」「面白そう!」と興味を持って取り組んでいくことが出来るよう、これから色々な体験活動を取り入れていきたいと思います。

 

 

文責:田中

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