お知らせ

2021.08.11

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ゆうかり学園の餃子

9月の給食で、ゆうかり学園で作っている六白黒豚餃子を提供したいと考えております。

錦ヶ丘は「加工品を使わない」ことを大きな特色としています。しかしながら、今回ゆうかり学園の餃子を使うことになったその経緯や、ゆうかり学園の餃子がどのようにして作られているのか、などをご説明させていただきます。

 

 

錦ヶ丘保育園の副園長の堂園春衣は、“社会福祉法人ゆうかり”の役員をしています。その役員会で、ゆうかり学園の障害者就労継続支援事業所で生産している餃子の注文が、新型コロナウイルス感染症の影響で約三分の一に激減しているということを知り、「同じ社会福祉法人として何かできることがないか」ということで保育園・こども園での餃子提供を検討することになりました。

 

先日の子育て講座でもご説明した通り、錦ヶ丘では現在、給食からの添加物接種を極力少なくするために加工品(成形済みのレトルトハンバーグや、調理済みのおかず)、を一切使用しておりません。加工品を提供しないのも錦ヶ丘の給食の特色でもあります。ですが、このような地球全体の非常事態の中、社会福祉法人同士の相互支援という点においても、協力を検討してはどうか、となりました。

 

検討をする中で一番重要視するのは、錦ヶ丘のポリシーでもある、安心安全の食へのこだわりです。そこで実際に、提供したいと思っている餃子を作っているゆうかり学園へ足を運び見学させていただきました。当日は、水流源彦理事長先生自ら案内・説明をしてくださり、施設を目にしてお話を聞かせていただくと、想像以上のこだわりをもってすべての取り組みをされていました。

 

まず、ゆうかり学園の餃子に使われている六白黒豚は施設内で飼育されています。六白黒豚はその肉質の高さから「黒いダイヤモンド」とも言われるそうです。

 

母豚

父豚

6ヶ所が白い六白黒豚/(六白:鼻・脚・しっぽの4か所が白い)

豚はストレスが高いとお互いの尻尾を噛みちぎってしまい傷口から感染症の恐れがあります。ですが、ゆうかり学園の黒豚は人にも慣れストレスが少ないので尻尾はそのままです。

 

これらの豚の飼育にはゆうかり学園の利用者さんが携わっています。とても環境の整った綺麗な場所で、臭いもきつくなく、とても驚きました。豚の餌にもこだわり、さつま芋や園の畑で採れたサトウキビなどを食べているそうです。

飼育員の方からも直接お話を聞くことができ、「一頭一頭に愛情を注いで育てることで、ストレスなく育つことができます。人間もストレスが一番辛いけれど、豚や牛も同じ。ストレスのない環境をつくることが大切なんです」と話してくださりました。

豚は人間の決められたサイクルの中で生かされ、殺され、肉にされること、120㎏もの重さの中から肉として食べられるのはわずか70㎏しかないということなど、命の重さを目の当たりにしました。

 

 

ゆうかり学園のこだわりは豚の飼育だけではありません。餃子に使用する野菜にもこだわり、有機肥料中心・減農薬で育てています。また、市販の餃子にはよく使われる加工でんぷん粉や増粘剤などの添加物が含まれていません。伊敷の加工所では、餃子の他ソーセージやメンチカツも作っていました。障害のある人たちも働いて社会参加ができる仕組みづくりや、加工所の2階には障害がある人のグループホームがあり様々な形で利用者さんの生活・仕事を支えているのだと学びました。

 

錦ヶ丘では、今回の餃子提供のために園長や給食室スタッフ一同で何度も給食会議を行い、餃子の試食も行いました。

今回は、卵アレルギーの園児のためにマヨネーズ抜きでのリクエストにも特別に快く応じていただけることになりました。このような経緯を経て、こだわりが詰まったゆうかり学園の餃子を給食で提供することとなりました。

 

ゆうかり学園に見学に行き、私共も命の重さ・食への感謝を改めて実感しました。この貴重な経験を職員でも共有していき、食についての本を読み聞かせするなど、積極的に食育活動を行い、子どもたちに命の大切さや食のことについて伝えていきたいと考えております。

文責:錦ヶ丘保育園 栄養士 大西・認定こども園錦ヶ丘 栄養士 米澤

 

 

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