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2021.08.13

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感触遊び ~石鹸遊び編~(1歳児 つくし組)

つくし組では、4月から様々な感触遊びを楽しんできました。これまで、砂・泥・水・氷遊び等をブログの中でもご紹介しましたが、今回は、石鹸遊びをした時の様子についてお伝えしたいと思います。

私は、石鹸遊びを計画した際に、ふと、「子ども達は『固形石鹸』を見たり使ったりしたことはあるのかな…」と思いました。

最近はご家庭でも、泡で出てくるハンドソープやボディーソープを使うことが多いですよね。

 

 

石鹸を触ってみよう!


 

「これ、何か知ってる?」と子ども達に尋ねると、一人の子どもが大きな声で「石鹸!!」と答えてくれました。その時の私の心は、『よし!』とひとまず、一安心。

興味津々で箱を見つめている子ども達ですが、まだ、箱からほのかに漂う石鹸の匂いには、気づいていないようです。

 

箱と袋からそっと石鹸を出すと、益々、身を乗り出してくる子ども達。

一人ひとりの顔に石鹸を近づけると、匂いに気づき鼻を動かしていましたよ。また、手の上にのせると渡すとすべすべした感触に気持ちよさそうな表情が見られました。嗅覚や触覚などの五感で感じ取っていることがわかります。

 

 

今回、私が『石鹸遊び』を計画した際に、泡で出てくる石鹸ではなく、固形石鹸を選んだのには理由があります。

固形石鹸は、固形から泡になるまでにどんどん形を変化していきます。子ども達に変化していく時の過程の不思議さ、感触の変わっていく様子を遊びの中で感じ、気づいて欲しいと思ったからです。

 

早く遊びたい子ども達の様子に私も嬉しくなりながら、みんなでテラスへと移動しました。

 

 

準備していたおろし金で石鹸を削ると、細かくなった石鹸がひらひらとタライに落ちていきました。その様子に気づいた子ども達は、早速手に取って握っていましたよ。

 

 

私達保育者は、問いかけるのではなく、子ども達自身が自分で触り、感触の違いに気づくのを待ちます。(思考力・判断力・表現力)

子ども達は、先ほどまでのすべすべした感触と違い、手で握りしめるとヌチャッとする感触に一瞬驚いたような表情をしていました。ヌチャッとする感触を確かめるように触り続ける子ども、削れた石鹸がひらひらと落ちてくるのをキャッチしようと待ち構える子どもなど、興味をもつポイントは様々です。

保育者は、それぞれの子どもが自分の興味をもったことを満足するまで遊べるように見守ります。(学びに向かう力)

 

 

 

泡って気持ちいいね!


ご家庭でも入浴の際に使う『泡』は、子ども達にとってとても身近な物で親しみやすかったようです。

タライの中にどんどんできてくる泡に大興奮!すぐにタライの中に入って、まるでお風呂に入っているようでしたよ。

 

ふわふわの泡を手ですくいあげたり、腕などの体に優しくつけてみたりと思い思いに感触を味わっていました。(豊かな感性と表現)

また、テラスの周り全体が石鹸の心地よい香りに包まれ、なんだかホッとする空間と時間になっていました。

 

 

五感でいっぱい感じることができる『石鹸遊び』、まだまだ続く暑い夏の間、楽しんでいきたいと思います。

また、これからも様々な感触遊びをしていくことで、これから出会う『初めて』のことにも「やってみたい」と思えるような心を育んでいきたいと思います。

 

 

文責:川宿田

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