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2021.09.22

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子ども達の表現(年長5歳児 そら組)

朝夕の風も涼しくなり、のはら園も秋の植物が咲き始めました。

2学期が始まったこども園では、園全体で感染予防をしながら、登園してくる子ども達と過ごしています。

 

 

のはら園の風景


セミの幼虫が出てきた穴や抜け殻を見つけたり、鳴いている姿を追いかけたりしていた8月。

9月はセミの声も少なくなり、いつの間にかのはら園には、様々な彼岸花が咲き始め、オニヤンマの産卵もビオトープでは始まりました。鮮やかなピンクのさるすべりの花を見つけては、優しく摘んで、ガラスの皿に飾ったり、実をつけだしたドングリを拾っては、「見つけたよ!」と教えてくれるようになっています。(10の姿 自然との関わり)

花の美しさを言葉ではなかなか伝えられない子ども達ですが、花そのものを使って、「こんなにきれいにかざれるんだよ」といわんばかりに見せてくれる姿に、こんな表現の仕方もあるのだなと感じています。

 

 

表現ってなんだろう?


『ハチドリのひとしずく』という本をご存じでしょうか?

とても短いお話ですが、とてもとても内容の深いお話です。園の保育教諭自作の紙芝居を使って、子ども達にこのお話の読み聞かせを行いました。

大人が読めば、なんとなく「なるほどね…」と内容の深さを感じられると思うようなお話です。子ども達はどう感じるのかなと思い、行った読み聞かせ。「どんなお話だったかな?」と聞いてみると、「登場したのは○○だった!」「こんなことをしていたよ」とあらすじ通りの答えが返ってきましたが、とてもとても短く、絵の描写もほとんどありません。

子ども達はどんなイメージが湧いたのかなと思い、絵の具や色紙などを使って、表現してもらいました。

 

 

そして出来上がった作品を「何をイメージしたのか」「どういう風に、何を使って作ったのか」など、自分の思った通りに発表(プレゼンテーション)してくれ、それぞれに魅力たっぷりのものが出来あがりました!(10の姿 豊かな感性と表現)

これからの表現活動


このように、今までは何か見本があり、実際に見ながら真似ながら作ってみる・描いてみる活動が多かった子ども達ですが、少しずつ自分のイメージ通りに描いたり作ったりする事が、5歳児はできるようになってきました。それらは変化、成長してきたところだなと感じています。

また、これまでは今まで保育者の問いかけから始まっていた事が、だんだんと子ども達の発言をきっかけにどんどん広がっていく事も多くなりました。(10の姿 思考力の芽生え)

 

今後も自分のイメージを膨らませ、発想を豊かにできるよう、子ども達の発言やつぶやきを拾いながら、子ども達の表現活動もサポートをしていきたいと思っています。

次はどんな発想からどんな表現ができるのか楽しみです。

 

 

文責:桑元

 

 

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