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2021.09.27

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「興味」に近づくために(年中組4歳児 こすもす組)

長い休みが明け、久しぶりに登園した子どもたちも多い9月。

会っていない間、何をして過ごしたか、どんな思い出ができたか、思い思いに話をする特別な時間がありました。

 

 

 

楽しかったことを通して


「海に行ったよ」

「料理の手伝いをしたよ」

「映画に行ったよ」

「絵の具したよ」

「大きな絵を描いたよ」

 

 

「いいな~」

「ぼくも行った!」

「美味しかった?」

「何描いたの?」

 

 

子ども達の思いはとどまることを知らず。元々設けていた10分間はとっくに過ぎ、もう10分伸ばしたほどでした。

 

 

みんなと思い出を語り合った後、それぞれの心の中で、新たな興味が芽生えた場面も。

「映画館ってどうやって作るのかな?」

「お菓子つくりたいな~」

「(時計を指差し)今は何時っていうの?」

 

 

自分たちの『興味』に近づくために、子どもたちは「本で調べてみたいな~」と。

子どもたちの言葉を受け、リズム室と絵本館で沢山の本に触れ合う機会を作ることができました。

 

 

 

 

本の表紙の絵や文字から“この本にはどんなことが書いてあるのかな”とイメージを膨らませて1ページ1ページを開いていく姿は、普段絵本を読んでいる時とは異なるワクワクやドキドキが詰まっているようでした。

そのワクワクやドキドキの正体には、『調べることの楽しさ』が加わったものだと、子どもたちと関わる中で感じています。

 

 

 

今、こすもす組の本棚には、リズム室や絵本館から借りてきた、みんなの『興味』がたくさん詰まっています。すうじの本、クッキングの本、恐竜の本、童話の本などなど。

子どもたち自身が『興味』に近づくためにたどり着いた【本で調べたい】という気持ち。 これからも尊重し、一緒に調べて考え、新たな発見を共にしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

十五夜を通して


9月21日、『十五夜』について子どもたちと一緒に考えた1日でした。

絵本の内容から“日本にも、アメリカにも、南極にも月はある。月はぼくたちについてきているみたい。”と、不思議な感覚を知った子どもたち。

インパクトがある絵本の内容から、『十五夜』への魅力に取りつかれた様子。少しでも『十五夜』らしい1日を過ごしたい、“何ができるかな?”と話をする姿がありました。

 

 

 

「お団子をつくりたいな」とAさん。

あいにく、お団子の材料は今すぐ準備できず…。と思っていた矢先、

「折り紙でつくる!」「廃材は?」「泥団子がいいんじゃない?」とアイデアがたくさん。

 

 

 

職員も一緒になって悩み、考え、“泥団子を作ろう”とテーマが決まりました。

こすもす組の子どもたちにとって、今回作った泥団子は本物さながらだったようで「美味しそう!」という感想が一番多かったです。

 

 

 

 

絵本の時と同様に、普段の泥団子作りとは異なるワクワクやドキドキが溢れていました。

『お月見』という言葉が加わることで、普段の泥団子とは一味異なる印象が生まれたのだろう、と子どもたちと関わる中で感じました。

 

 

 

職員の話や絵本を通して、子ども達自身が十五夜に『興味』を持ち、その『興味』に近づくためにたどり着いた【泥団子でお月見をしよう】という気持ち。

これらの経験を通して、自分の『興味』が広がる事の楽しさを知ってもらえたらいいなと思っています。

 

 

 

日々過ごす中で、私自身も『興味』が湧くことはたくさんあります。

そんな時、便利なインターネット!となることもしばしば。しかし、子どもたちと『興味』に近づくために方法をたくさん悩んだ毎日。

その過程も、また、とても楽しい時間だったと子どもたちに教えてもらいました。

 

 

 

 

 

9月も終わりに近づき、季節も気温も変わる頃。

子どもたちは、これからどのようなものに興味を持ち、興味に近づくために何を調べ考えていくのだろう、と今からワクワクしているところです。

 

 

文責:社会福祉士 新村

 

 

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