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2021.10.18

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子育て講座・園内研修「子どもと絵本」

10月9日(土)、「子どもと絵本」と題し、午前中は子育て講座、午後からは職員の園内研修を行いました。

今回の講師・担当は、市内の短大で司書や認定絵本士の講義を行っている こども園の池水 聖子副園長と、絵本館で毎月第1土曜日に開放している地域文庫『ひだまり文庫』の代表 鳥羽 啓子さん。

保育や子育てには欠かせない『絵本』。活動を生み出す『絵本』、活動の切り替えの『絵本』、心がホッと落ち着く時の『絵本』、興味を深めるための『絵本』… その活用方法は様々です。

その『絵本』を、日頃さらにより良く活用するためにはどうしたらいいのか?、基本的な考え方やコツ等を改めて学ぶことができました。

 

 

 

子育て講座


今年度最後の子育て講座は、こども園4家庭、保育園4家庭、未就園児教室『めだかkids』6家庭が参加し、また、親子での活動となりました。

実際にお子様と一緒に参加して頂くことで、お子様に絵本を読み聞かせたり、一緒に絵本を選んだりと、親子のコミュニケーションの場にもなったように感じます。アットホームで和やかな雰囲気のひと時となりました。

講座後には、ちょうど開放日になっていた『ひだまり文庫』に足を運び、絵本を借りて帰られた方も。また、後日、参加された保護者の方から「早速、寝る前に読みきかせを始めました!」と嬉しい連絡帳も頂きました!

講座の内容が子育ての一助となっていたことが嬉しく思います。

 

 

今年度の子育て講座は、「子どもと絵本」をもって全て終了となりました。担当の今年度の振り返りの中では、来年度さらに親子で参加して頂けるような講座を計画していきたいね!という話も出てきました。

こども園・保育園や地域の方にとって、さらにより良い講座となるよう、来年度も計画していきたいと思います。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

 

 

園内研修


職員の園内研修では、実際に職員同士で読み聞かせを行ったり、絵本を選ぶときのポイントを学んだりしました。

副園長や鳥羽さんの、ゆったりとした声のトーンや速さの読み聞かせは、大人の私達もなんだか眠たくなるような気持ちになる、心がホッと穏やかになるひと時になり、とても参考になりました。

 

 

子育て講座でもお伝えした絵本を選ぶときのポイントの一つに、「成人式を迎えた絵本(20刷以上しているもの)」であることがありました。

例えば、「はじめてのおつかい(筒井 頼子 作/林 明子 絵:福音館書店)」は、1977年に発行し、1998年1月時点で69刷。また、「おおきなかぶ(ロシア民話/内田 莉莎子 訳/佐藤 忠良 画:福音館書店)」は、1966年に発行し、1992年6月時点で69刷されています。

親子だけではなく、祖父母世代やその上の世代からも親しまれ、長く愛される絵本は、日本の宝ですね。

 

また、「見た目が綺麗だからと言って、大人の判断では良い絵本は決められない。大事なのは『子ども達が』選んだ絵本であること」

「同じ絵本を繰り返し読むこと=その絵本との出会いが一生の宝になっている」という話を聞き、もっと子ども達の「これ読んで!!」に耳を傾けたいと改めて感じました。

その中で、子どもから湧き出てくるその物語の解釈を大切にしたいものですね。

 

絵本にも沢山の種類がある中で、科学・知識の絵本といえば、『図鑑』。

こども園には、保護者の皆様から頂戴している特定保育料で購入した沢山の図鑑があります。

年少~年長の子ども達がパラパラとページをめくる中で、思いがけない魅力いっぱいのものと出会ったり、のはら園の虫や植物と照らし合わせてみたりと、探す楽しさ・見つける楽しさ・調べる楽しさを感じている姿があります。

図鑑から興味や関心を深め、さらに探求する気持ちを育んでもらえたら嬉しいです。

 

 

 

私達の日常から切っても切り離せない『絵本』。

“言葉を届けること”を大切に、目と目を合わせ、やわらかくあたたかい言葉を、絵本を通して子ども達に沢山伝えていきたいと思います。

 

 

皆さんの好きな絵本は何ですか?

ぜひ、お子様と一緒に読んでみてくださいね。

 

 

文責:迫田

 

 

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