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2021.12.08

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フェスタの見どころ ~プラレールチームの取り組み~【4歳児 年中組】

「プラレール」

 

たった5文字で、様々なイメージが広がりますね。魅力的だと感じるのは、子ども達だけではないかもしれませんね。

 

さて、今年のフェスタ。この「プラレール」の楽しさにたくさん触れてきた10人の子ども達がいます。

 

 

 

10人の出会いのきっかけ


夏楽しかったことをみんなで話していた時のこと。ある子の一言が大きなきっかけでした。

 

「プラレールをしたのが楽しかった〜!」

 

ザワザワと聞こえるみんなの声に耳を傾けてみると、「僕の家にもあるよ!」「私の家にはないよ」と、各ご家庭のプラレール事情が。

「こども園でも見たことないよね」と話していると、今の年中組が廃材遊びに興味があるということもあってか「作ったらいいんじゃない?」との声が一言二言、三言…と増えていき、廃材遊びではレールの上を走る『電車』を作る子の姿が日に日に多くなっていきました。

 

子どもたちには『フェスタ』という括りではなく、『自分がしたいこと』と話して活動を行っていました。

その中で「自分は電車が作りたい!プラレールが作りたい!」という思いを持ち、『今したいこと』を共有できたのが、10人のプラレールチームの仲間になっていきました。

 

 

 

刺激を受けながら


私たちは生きていく中で様々な刺激を受けています。電車やレールを作る子ども達の様子を見て、受けた刺激を形にしようと工夫する姿がよく見られます。

 

作品には一人ひとりの個性があります。作る過程で話を聞くと、みんなバラバラで一人ひとりその作品へのエピソードがあるのが面白いですね。

好きなアニメに出てくるものをイメージしていたり、元々好きな電車だったり、パズルに出てきたキャラクターを真似していたり。

 

 

 

そんな彼らに1冊の本を読みました。

タイトルは『せんろはつづく まだつづく』

 

そこには、様々な情景が描かれています。長く続く線路の風景や、「どうしよう?」という困難に立ち向かう子ども達の姿、そして『えき』をつくり皆で待つ様子などなど。

今まで電車やレールに夢中になっていた子ども達の世界が広がるきっかけの一つになりました。

「えき作らなきゃ!」

「えきって四角い形だった?」

「線路はこんな形だったよ」

 

 

絵本から新たな刺激を受け、また一歩、子ども達の中で描かれようとしている「プラレール」の世界に近づいたようでした。

 

 

 

ストレートに伝えることもたまには必要ですが、子ども達の気づきやイメージの広がりを一緒に共有する過程もとても楽しいものです。

今回のフェスタ、是非、このイメージが広がっていく過程も大切に楽しんでいただけたらと思っております。

 

 

 

 

伝える 「こうしたい」「どうしよう?」


自分のイメージする形、色、大きさ。立体的に表現することでよりリアリティになる楽しさを知り、自分が好きなものをたくさんの時間を使って作ることができるというワクワク感を知る、子ども達。

一方で、立体的に表現することの難しさを知り、「どうしよう?」と不安になる瞬間もありました。

 

“イメージをもつ” “イメージを共有する”ことに重点を置いて取り組んでいたためか、個々人が「こうしたい」という思いをしっかり持っているのが印象的でした。

加えて「どうしよう?」と不安や疑問を同時に共有することも少しずつできるようになってきました。

 

困っている時「これだからこうなんだ」と全部を言葉で表すのは私たち大人でも難しい事だと思います。

「こまっているんだ!」「どうしたらいいの?」と困っていることを伝え、共有してくれることで、子ども達がどれだけ真剣に活動に向き合ってくれているかが分かり、私たち職員は嬉しいのです。

 

フェスタに向けて活動する中で「こうしたい」「どうしよう?」も伝えようとする機会が増えてきており、【伝え合う】ことの楽しさと難しさを感じている子どもたちと私たちはです。

 

 

 

フェスタに向けて


日に日に作りたいものが変わるのはよくあることですし、その時興味があることはことなる。だからこそ、その時その時で作品が異なるのが楽しい。

この時、この子はこの作品で何を伝えたかったんだろう?その子の作品から、その時の感情や表したいものが伝わる。それを汲み取ろうと背景に着目して、その子の今を辿る。

 

 

 

 

普段の保育も同様の事を重視して取り組んでいます。

プラレールはもちろんのこと、子ども達一人ひとりがたどってきたレールにもご注目して楽しんでいただけたら幸いです。

 

 

文責:社会福祉士 新村

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