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2021.12.28

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いま、私にできること~自分の中のクリキンディを探して~(2歳児 年少少 くるみ組)

先日は、にしきっこフェスタへのご参加本当にありがとうございました。

毎日の遊びの中で表現したものをお家の人と一緒に見て、そして今のありのままの姿を受け止めてもらった子ども達の優しい笑顔はとても印象的でした。

また、私達にとっても保護者の皆様に子ども達の園での様子を見ていただく良い機会でした。「親から離れて友達と楽しそうに過ごしていることが分かって安心しました」との感想をいただき、とても嬉しく思っています。

 

くるみ組の子ども達はこども園での生活の中で確実に成長しています。

『ハチドリのしずく』から


今回のにしきっこフェスタのテーマの「いま、私にできること」は『ハチドリのしずく』という本から引用しました。

クリキンディという名のハチドリが、森が燃えて、われ先にと逃げていった動物たちに笑われても、「私は 私にできることをしているだけ」と、くちばしで水のしずくを燃える森に落としていく…と言うお話です。

その後森がどうなったのかは明らかではありませんが、最後のページは黒に白の水玉が描かれており、鎮火したのではないかと想像できます。

 

この話は、これから先のことはわからないけれど、周りが何と言おうと自分を信じ、行動することの大切さを語りかけています。

 

そしてフェスタでは、子どもたちが今自分の中のクリキンディを、それぞれの今できることで表現することができたように感じています。

自分の中のクリキンディを信じて


この本のあとがきに、「『私』には『私にできること』しかできません。クリキンディが水のしずくを一滴ずつ落とすように、ぼくたちは「自分にできることがある」という小さな希望の芽を、周囲からの励ましを栄養としながら自分のうちに育てていくしかありません。時間がかかります。スローなんです。近道はありません。でもそれでいいんです。」とありました。

 

今年もコロナウイルスの大波が何度もやって来て、その度に私たちは窮屈な思いをして乗り越えてきました。

未来は誰にも分かりません。だからこそ歩んでいく毎日の中で、大人も子どもも自分の中にあるクリキンディを探し、そして信じて、結果を焦らず、前進して行くことの大切さを感じました。

 

本は最後にこう締めくくっています。「『私にできること』の芽は子どもたちの中に特に豊かに見出されるでしょう。それがスクスクと育つように暖かく見守り、時には手を差し伸べてあげてください。」

まずは大人からたくさん笑ったり、「ありがとう」を口にすることで、子ども達に安心を与えていきたいですね。

 

新しい年が皆様にとって良い年になりますように、心からお祈り申し上げます。

2021年もありがとうございました。そして、2022年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

参考文献//「ハチドリのしずく」いま、私にできること 監修・辻信一 光文社

 

文責:西浦

 

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