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2022.02.28

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リズム~音に合わせて身体を思いっきり動かす(3歳児 年少組)

まだまだ寒い日が続く朝、子ども達から「リズムをしたい!!!」とリクエストしてきます。

リズム運動をすると身体ぽかぽか、心も身体もほぐれます。

今回は、年少組のリズムの様子をお届けします。

 

ぱんだ組とうさぎ組合同にてリズム室で行っている様子です。

ピアノ演奏と共に、ウォーミングアップで少し歩いた後にいろいろな動物の動きやステップを行います。

私たちが人として誕生して発達する段階の動きである、【這いながら動く】【ハイハイ】と、徐々に床から身体があがっていく動きへと段階を促します。

リズムの活動の中で取り入れている動きの中で、いくつかピックアップして紹介いたします。

 

金魚の動き


背骨の運動です。

ねらい:仰向けに寝て、バンザイの恰好をして、背骨を中心に身体を揺らします。

この動きは親子でぜひとも挑戦してください!全身がほぐれてとても気持ちいいです!

 

うま


ねらい:手足の指先の刺激、首の立ち直り、上肢と下肢の協調運動、左右の手腕への重心移動。赤ちゃんのハイハイの動きと同じです。

 

あひる


ねらい:背筋の伸展・脚の膝を強める・足腰の力・股関節の柔軟性へのアプローチです。あひるのように、手をピーンと伸ばして、よちよち歩く姿はとても可愛らしいです。

 

三輪車


ねらい 腰を高くあげて両手で支えることで、全身の筋肉へのアプローチとなります。

 

かめ


ねらい:そり。背骨の柔軟性。背筋力。首の立ち直りです。子ども達のしなやかな背筋力にはびっくりさせられます。

 

 

とんぼ


ねらい:足の親指とその付け根のけり。土踏まずの形成ふくらはぎの筋肉の発達・片足のバランスです。止まった時の片足立ちは、全身のバランスをとることにより、体幹が育ちます。

 

 

めだか


ねらい:足の親指とその付け根のけり・土踏まずの形成・ふくらはぎの筋肉の発達・聴覚と運動の協応です。

子どもの動きや様子を見ながら、状況に応じたピアノ演奏を行っています。音の強弱、音のスピード、テンションが高まって制御ができないようなときは、ゆっくりの音で静へ促します。

また、時には曲調に変化を持たせて「走りたくてたまらない気持ち」を満たす場面を作ると、待ってましたとばかりに満面の笑みで走り出します。

 

このようにリズム運動には、ふんだんに発達へのアプローチがされています。

 

 

さて、このように音楽お聞きながら音の高低差やここちよいリズムを感じていますが、自然界の生きとし、生けるものはすべてリズムがあり、人も自然界の一員としてリズムを持っています。

自分の呼吸のリズム、鼓動のリズム、生活のリズム、こども園生活のリズム

場所のリズムや環境のリズムに合わせる事。それは円滑なコミュニケーション能力や、集団適応能力には欠かせません。

こども園でおこなっているこのリズムの動きは、身体の発達を促すことももちろん!社会性を育むためのアプローチにもつながります。

 

楽しみながら、音に合わせて身体の動きをコントロールし、全員で息のあった動きであることに喜びを感じます。

こどもの心と身体の発達への様々なアプローチを具現化されていると実感しています。

年少組では、リズムの活動は、この一年、楽しむことを大前提におこなってきました。今後、年中組、年長組になると、より細かな動きを理解して、取り組めるようになる様子が、現在の年中組と年長組の様子を見て伝わります。

 

 

先日ごしょらん公園へ出かけました。ごしょらんの森の斜面を登り、助け合う姿は、まさに心身の発達と思いやりを感じて見守りながら、胸にこみ上げてくるものがありました。

 

 

良く遊び、それぞれの活動を楽しみ、給食をもりもり食べる姿。生き生きと好奇心をもって活発に過ごす姿。この一年間でたくさんの成長を見せてくれました。

 

リズム運動の後は、身体もぽかぽかあたたまり、表情も朗らかです。

 

また今日も「リズムしたい~!!!」という声が聞こえてきそうです。

 

文責 有川

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