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2022.03.23

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年長組担任が選ぶ一冊

私達が選ぶ一冊!年長編!

 

桑元のおすすめ『ふたりはともだち』 作:アーノルド・ローベル  訳:三木 卓  出版社:文化出版局 

私がおすすめするこの絵本は、カエルくんとガマガエルくんが登場。この2匹のやりとりが、今の子ども達のやりとりとそっくりで、大人も子どももとても楽しめる作品です♫

この作品は、春、冬眠から目覚めるカエル達のやりとりから始まり、カエル目線の日常をお互いの考え方を擦り合わせながら、一緒に過ごしていく物語になっています。

 

この本は絵本ではありません。挿し絵のみとなっています。

今までたくさん絵本を読んできましたが、絵本の研修で聞いた、「年長組なら集中力も長くなってきたので、そろそろ文字だけのものを読んでもしっかりと聞けると思いますよ。」という言葉を思い出し、挑戦してみました。

 

また、この本は何篇かの短い物語が組み合わさっていて、1つの物語が終わると、「続きは何だろう?」「早く読んいな」とのリクエストの声が挙がる程でした。

この中に「すいえい」という章がありました。すると、こども園ののはら園と通じたものがあったのでしょうか。折り紙をしていると、「今日読んだカエルくんを作ってみたい!」という子が現われ、物語を思い出しながら、その情景をのはら園やビオトープと重ね合わせながら、あっという間にカエルくんの世界を作り出しました。

 

 

この作品も、ひらめいた子ども達同士で、「ここはこうじゃない?」「こうだからこうしよう」と言う会話を通して、作り上げました。

一冊の本に出会うだけで、10の姿である「言葉による伝え合い」「豊かな感性と表現」「協同性」などが育まれることを目の当たりにした瞬間でした。

また、このカエルくんたちのやり取りは、今の子ども達のように、かみあっているようでかみあっていなかったりするけれど、最終的には同じ目的を達成したり、ちょっとしたすれ違いでケンカになってしまうけど、やっぱり友達と遊びたくって仲直りしたり、落ち込んだ友だちを慮って慰めたり、友達と協力し合ったりと、とてもタイムリーな本でもありました。

 

 

水之浦のおすすめ

『チリとチリリ』作:どい かや  出版社:アリス館

『フレデリック』作:レオ・レオニ  訳:谷川 俊太郎  出版社:好学社

 

私がおすすめする絵本は『チリとチリリ』シリーズ・『フレデリック』です。

どちらの絵本もタッチがとてもやさしく、柔らかい雰囲気が溢れています。

 

私は子ども達に読み聞かせをすることも大好きですが、自分で絵本を楽しむ事も好きです。

背表紙を読み、本からあふれ出す雰囲気を感じとって手に取るその絵本は、今の自分の気持ちを象徴する絵本が多いそうですよ。

 

 

 

さて、皆さんはどんな絵本が好きですか?

母親目線で考えると、読み聞かせ大事だからやらないと!寝る前には必ず読み聞かせをしなきゃ!と、ついつい気負ってしまう時はありませんか?

眠たい中で読む絵本が少し辛いときもあるのでは…?

私もその一人。大事だとわかっていても眠さに勝てず意味の解らない言葉をつぶやきながら読み聞かせをしていることもしばしば…。

 

でも大丈夫!

絵本は”大人も子どもも大好きな世界”

気持ちに余裕がある時に、短い絵本でも保護者の方が大好きな絵本でも一緒に世界観を楽しめますように…。

 

 

最後に

今しかない、子ども達の創造力の豊かさを大切にしながら、いろいろな本と出会えることを願っています。

 

 

文責:桑元・水之浦

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