お知らせ
2022.03.25
Blog
日本生態系協会賞を受賞しました
この度、幼保連携型認定こども園錦ヶ丘のビオトープが公益財団法人日本生態系協会主催、全国学校園庭ビオトープコンクール2021で日本生態系協会賞を頂きました。
この賞は、学校・園庭ビオトープの特に優れた取組を行っていると表彰して頂いたものです。
ビオトープで命を学ぶ
錦ヶ丘のビオトープは1999 年、子ども達が過ごす幼稚園・保育園という環境に、命を感じられる場を作ろうと、園庭を大規模改修。-21 世紀の子どもたちへのプレゼント―として森を作ることを計画し、ビオトープを整備しました。
前理事長の「都市の中にこそ人間の手で自然を再生するべきだ」という想いは、遊びの場と学びの場が合体したスペースとなり、子どもにとって必要な“生物(ビオ)が生息する場所(トープ)”(ドイツ語の造語)として多くの子ども達に愛されています。
ビオトープ整備から23年経った今
当時の貴重な資料が出てきました。
園庭整備を行った当初の写真です。
計画的に整備された園庭は、今以上に青々としています。
そして今ののはら園は、子ども達の生活に密着した形に変化しているように感じます。
四季を知らせるビオトープ
錦ヶ丘の自然環境に魅力を感じ、ご入園を検討された方も多いのではないでしょうか。
今のはら園は春を迎え、桜が満開です。
園庭は子ども達にとって四季を感じる唯一無二の場所。
春には桜が咲き、菜の花の香りがあちらこちらから漂ってきます。
夏にはのはら園に流れるせせらぎの水がここぞとばかりに光り輝き、子ども達を遊びに誘っています。
秋にはくるみ・どんぐり・ひがんばな・金木犀
冬はムクドリの大群が現れ、フキノトウの芽吹きで春の訪れを知らせてくれます。
同じものを見ていても子どもも大人も感じている事、見ている物が違うことがこれまた素敵な良さです。
センス・オブ・ワンダーより
書名:The Sense of Wonder センス・オブ・ワンダー
作者:レイチェル・カーソン 訳:上遠恵子 出版社:新潮社
この1年私が何度も読みこんだ一冊です。
この本に出てくる登場人物は甥のロジャーといつも散歩に出かけます。雨の日も嵐の日も海も山も二人で自然を散策し、何かを教えるのではなく、ともに感じる為に出掛けるのです。
同じものを見ていても感じていることは違う。
何かを教えるのではなく、一緒に楽しむために。
普段と違う景色
この本に刺激を受け、私も自分の子どもと一緒に普段車で通る道を散歩しました。
車からは見えない落ちている枝も、道路にある小さな穴も、壁に貼っている苔も。子ども達にとっては一つひとつが宝物でした。
「クマが出てきたらどうする?」、「かわいいお花咲いているね。」私は多く語らず、子どもの思いを聞いていると、私自身も充実感に満ち溢れた何とも言えない感動を味わいました。
最後に
センス・オブ・ワンダーの中に、~子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生み出す種子だとしたら、様々な情緒やゆたかな感受性は、その趣旨を育む肥な土壌です。~ という言葉があります。
何かを教えるのではなく、美しいものを美しいと感じる感覚や感動が新たな道を調べたいと感じる道を切り開いてくれるでしょう。
錦ヶ丘で出会う自然の全てがその一つになりますように…。
文責:水之浦