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2022.06.17

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一緒に遊ぶって楽しいね!(2歳児 年少少 くるみ組)

雨の多い時期になってきました。

くるみ組の子ども達は、今日も絵本を見たり、玩具で遊んだり、戸外で遊んだりと元気に過ごしています。

4月はご両親から離れる寂しさから涙を流す事もありましたが、5月はこども園の保育者や、環境に慣れ、涙を流しても、元気に活動できるようになってきました。その中で特に成長を感じることは、”「ともだち」との関わり方の成長”です。では、どのような成長が見られているか、ご紹介します。

ぼくの!わたしの!

これまで家庭のなかで過ごしてきたり、自分の好きな遊びだけに夢中になって遊んできたりした子ども達は、2歳から3歳ごろになると、少しずつ同年代の友達に興味を持ち始めます。

友達のしていることを観察したり、真似して遊んでみたり、クラスの友達の名前を覚えたりする姿も見られるようになってきます。でもまだ言葉が未発達な部分が多い為、「かして」という問いかけや「友達が使ってるから後から貸してもらおう」という忖度はまだできません。遊びたい物が目に入れば、バッと取ってしまったり、取られないように走って逃げたりする姿が見られます。

「これはぼくの!」「わたしの!」という意識が強く、また家庭では「自分のおもちゃ」で遊べるので、その気持ちは当たり前なわけです。そうするうちに、おもちゃの取り合いが始まっていきます。

 

集団の中での心の育ち

家庭では自分だけのおもちゃでも、こども園、集団になればどうでしょう。「おもちゃ」や「絵本」など、こども園にあるものは「みんなのもの」になります。

「ぼくの!」

「わたしの!」

となるとどうなるでしょうか。しかも、まだ言葉で伝えられない時もある…

そうです。予想通り!

手が出てしまったり、噛みついたりしながら自分の思いを通そうとしてしまいます。実際にくるみ組でも、物の取り合い、トラブルが起こります。

保育者はどういう対応をするの?

❶引っ掻いたり、噛んだりすることが無い間は、見守ります。

トラブルが起こる前からトラブルの前兆を感じながらそばで見守ります。

そうすると、保育者の姿に気づいた子どもは、解決してもらおうと、目で訴えたり、気持ちを伝えてきます。しかし、まずは本人同士で伝えてみるよう促したり、見守ったりします。

 

❷もし、引っ掻きや噛みつきが見られたら…?そのときはすぐ止めます。

取られた子には「取られたらいやだったね、遊びたかったね」という気持ちを受け止め、取ってしまった子には「欲しかったんだよね、友達も遊びたかったみたいだよ」と、相手の気持ちを代弁して伝えます。

この2つの方法で、『気持ちの折り合いのつけ方』や『相手に伝えようとする力』を養っていくきっかけ作りを行なっていきます。

すると少しずつですが、引っ掻きや、噛みつきの頻度が減り、「かして!」「いやだ!」と言えるようになったり、すっと友達におもちゃなどを差し出したりする姿が見られるようになってきました。

このように「じぶん」という領域に「ともだち」が加わって、子ども達の世界が広がってきています。これこそ集団ならではの育ちではないでしょうか。

 

一緒に遊ぶと楽しいね!

 前述通り、「ともだち」という存在に気付いた子ども達は、場所の共有をする時もあれば、同じ場所でいることで、一緒に関わりながら遊ぶ姿が見られるようになりました。

たまにトラブルはありますが、笑い合いながら遊ぶ姿にほっこりさせられる毎日です。

便利なツール(携帯・タブレット・ゲーム等)が普及したり、感染症のまん延によって、人とのコミュニケーションが少なくなる中、こども園に通う子ども達は、同じ年代や違う年代の子ども達と触れ合いながら、コミュニケーション能力を高めています。みんな違う環境で育つ中でも、「一緒に」過ごす事により、笑いあったり、喧嘩をしたりしながら成長していきます。この中から「じぶん」とはちがう人と過ごす楽しさを経験し、どんどんあたし異世界を広げていっているのですね。

これから言葉を覚え、会話が増えていく、くるみ組の子ども達。一緒に遊ぶ中で、「楽しい!」という気持ちを大事にしながら、心身ともに成長する過程を大事に過ごしていきたいと思います。

文責:桑元

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