お知らせ
2022.08.07
Blog
今はまだできなくてもいいんだ ~可能性をつなぐ~(2歳児 年少少 くるみ組)
くるみ組:子ども達の姿
今年は梅雨が早く明け、それから暑い日が続いています。その為、7月は熱中症対策のため部屋で過ごすことが多くなりました。
なかなか外で遊べない中、クラスで作った梅シロップや、畑で出来た野菜を食べながらミネラルを摂り、室内で運動遊びなどを行いながら思い切り体を動かしました。
環境で子どもが変わる
7月は毎週金曜日に、本園顧問でもあります、”作業療法士”中鶴真人の運動遊びの時間がありました。
マットやテーブルなどで作る装置での活動は、子どもの体幹を鍛えると共に、友達と場所や遊びを共有する経験します。
今回の活動ではうれしい変化がありました。
1回目の活動の時、なかなか運動遊びに入ず、泣いて抱っこされていたAくん。
背中をそっと押すような大人の声かけや関わりで、回を重ねるごとに泣かずに1人で遊びに参加できるようになり、最後は自分から進んで遊ぶようになりました。
また、1歳児の時は活動に参加できなかったBくんも、笑顔でみんなと一緒に装置で遊んでいました。
諦めず、子どもの心を大人がノックし続けたことが、子ども達のやる気のドアを開けた瞬間でした。
くるみ組の子ども達は、今回の運動遊びで自発性を発揮し、思いっきり遊び込む経験をしました。
そして遊び込む環境で、子ども達の行動は変わりました。
私は、2歳児の子どもにとって『じっくりと遊ぶことは発達にとって大切である』ことを子どもの姿から教えてもらいました。
可能性をつなぐ
子ども達は、今はまだできないことがあるだけで、明日できるかもしれないし、その次の日かもしれない。もっと先かもしれないけれど、ずっとできないわけではありません。
やる気になればできる可能性を、みんな秘めています。
我が子が小さい頃、自分の思い通りに動かない子どもにイライラして、怒ってばかりいました。
しかし年を重ね、受けとめられる経験が、自分を強くすることに気付くようになりました。
まだできなくても、いつかはきっとできるから、今ならぎゅーっと抱いて、優しく背中を撫でてあげたいです。
今はさなぎの中で変わろうとしている子ども達が、大きく羽ばたきますように!
柔軟に、くり返し、そして急がないで子ども達と関わっていきたいと思います。
おまけ
ラディッシュの種をまいて、20日後できることを楽しみに待っていましたが、なんとすべてあおむしに食べられました。
しかしびっくり仰天。部屋の観葉植物であおむしはさなぎになって、羽化したのです!
ラディッシュは食べ損ねましたが、モンシロチョウが生まれました。
ラッキー!また、おいでー!
文責:西浦