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2022.11.23
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遊びを通しての表現(4歳児 年中組)

フェスタで自分達の町を作りたいと、ワクワクしながら製作遊びを楽しんでいる年中組の子ども達。
「僕は○○チームだよ。」
と嬉しそうに教えてくれます。
それぞれが選んだチームの一員であるという所属感や、チームの友達と一緒に作るという仲間意識が、製作遊びへの意欲やワクワク感をさらに高めているように思います。
これまでの園生活の中で、それぞれが好きな遊びを自分で選んで遊んできた経験、好きな遊びに没頭しながら遊び込み楽しいと感じてきた経験、友達と一緒に遊ぶ楽しさを味わってきた経験、友達と一緒だと頑張れた経験などなど、いろんな経験の積み重ねがあるからこそ、みんなと一緒に作りたい、チャレンジしたいという意欲につながっているように感じます。
今製作中の展示作品そのものも表現の形なのですが、製作遊びの過程にこそ4歳児ならではの大切な表現が詰まっていると考えます。
※教育・保育要領解説の中で5領域の1つである表現(感性と表現に関する領域)は以下のように記されています。
〇感じたことや考えたことを自分なりに表現する事を通して、豊かな感性や表現する力を養い創造性を豊かにする。
・豊かな感性や自己を表現する意欲は、幼児期に自然や人々など身近な環境と関わる中で、自分の感情や体験を自分なりに表現する充実感を味わうことによって育てられる。
これらを踏まえ今回は、その子ども達の制作遊びの過程を、表現の観点から紹介したい思います。
★思いが詰まった設計図
各グループで大きな1枚の紙に1人1人の作りたいイメージを絵や言葉で表現する遊びを行いました。
「ここが階段ね!」
「お風呂がここね!」
「空に星をつけよう!」
「木の穴に虫を作ろう!」
「大きなロボットにしよう!」
それぞれの思いが、言葉となりで出て来ます。色や形となり描き出されます。
絵では描きにくいが、言葉では表現できる!
言葉では伝えにくいが絵では表現できる!
それぞれが今できる表現方法で、思いを伝え合い、どのグループものびのびとした設計図になっていて、みんな誇らしげです。
まだまだ、みんなの思いを1つの絵でまとめる事は、4歳の子ども達にとってはとても難しい事です。
大人が想像する設計図とは異なりますが、自分の気持ちを表現出来たことで、グループへの所属感が高まり、同じグループの友達とこれから一緒に作る期待感につながっています。
★自然チーム
イメージした枝や虫を作る為に、形を見ながら廃材を組み合わせて木や虫を製作中。
「ここに枝をつけたいけどどうしたらいい?」
「テープがあるよ。手伝おうか?」
「その虫いいね!」
友達との対話が弾みます。対話こそ、気持ちを伝え合う大切な表現ですよね。
「ここに蜂が巣を作ったんだ〜」とつぶやきながら果物ネットを貼り付ける姿も。つぶやきも、思いが溢れ出た気持ちの表現ですよね。
★車チーム
車の大きさを決める段ボール選びからスタート
「こっちがいいんじゃない?」
「中に入れるよ」
「ハンドルはここにしよう!」
それぞれの思いを言葉で伝え合いながら進んでいます。
途中で、回るタイヤを作りたいがどうしたらいいか分からず課題となった。
すると、帰りのサークルタイムで
「回るタイヤの作り方をみんなに相談したいです。」
という発表が!
友達もアイデアを発表してくれて、子ども達の成長を嬉しく感じる光景でした。
みんなに協力を求める為に自分の気持ちを言葉で伝える表現、素敵ですよね。みんなで協力し試行錯誤しながら活動が進んでいます。
子ども同士で考え合う過程を大切に、見守って行きたいと思っています。
★空チーム
「天井を黒くして星をつけて夜にしたい。」
「空に気球を浮かべたい。」
イメージを伝え合いながら活動が進んでいます。
星の形を切るのはなかなか難しいのですが、友達と教え合いながら、形を書いてハサミで切り抜き、綺麗に出来たら見せ合って楽しんでいる姿がありす。
1人では難しい事も、友達と一緒だから楽しいと感じ、チャレンジしたいという気持ちにつながっています。気球作りも以前の張り子製作が楽しかったという思いと、作れた過去の達成感と自信が今回の活動に繋がっています。
これまでの経験を活かしながら楽しむ姿を見守っていきたいと思います。
★家チーム
大きな家を作りたいという希望があり、大きな段ボールを数種類用意!子ども達に選んでもらうと、
「一番大きいのがいい!」
「大きすぎると、手が届かないから作れないよ」
といろんな意見が聞かれました。
自分の考えを言葉で伝え合える(表現し合える)関係、素敵ですよね。
窓はこうしたい!色はこうしたい!想像を膨らませながら、それぞれの思いが溢れています。
何色の家に仕上がっていくのかな、どんな会話が聞けるのか、今後も楽しみです。
★ロボットチーム
様々な大きさの段ボールを集めて大きなロボットを製作中。
「足はこれにしよう。体はこれがいい!」
と、ダンボール持ち寄り合体!
ガムテープをちぎって渡す子、貼る子など、自分のできる事を探して協力しあっています。
1人1人がとても発想豊かで、腕を何で作るか意見が分かれました。
それぞれの思いを発表し合うと、友達の発想の良さに気づき譲り合う姿が…。意見が分かれた時に自分の意見諦めたり、押し通すのではなく、相手の意見に心を動かされ共感できるって素敵ですよね。
どれも凄くいいから合体するのはどう?と少しだけアドバイスすると…それがいい!とニコニコしながら、協力し組み合わせる姿が見られました。
その結果とっても素敵な腕になりました。1人1人のアイデアが詰まったロボットに、みんな満足そうな表情でした。これから色塗りが始まります。子ども達の心の動きを大切にしながら、寄り添っていきたいと思います。
どのチームも、まだまだ製作は始まったばかり。これからの制作遊びが、どのように展開されていくのかとても楽しみです。
友達との関わりのなかで、充実した遊びになるよう見守っていきたいと思います。
文責 宮原