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2023.05.11

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安心感を持てるように(3.4歳児)

新しい環境であるこの時期、初めて園生活を送る新入園児は、登園時に涙を流す子どもが多いですが、進級児の中にも、つられて泣いたり不安定になったりする子ども達がいます。

子どもが園に行きたがらない、「ママがいい!」といつも以上に甘えてなかなか園に向かうことができない… 「泣いたけど、大丈夫かしら…?」と後ろ髪引かれ、保護者の方も園でどう過ごしているのか心配になることでしょう。

今回は、環境の変化による子どもの姿や園での関わりをお伝えしたいと思います。

 

環境の変化による不安

・長時間による家族との分離

・保育室や担任やクラスの友達の変化

・園生活に慣れず、生活に見通しがもてない

これらは、年齢や進級、新入園児に関わらずどのお子さんも感じている変化・不安です。

これらを感じることは、ごくごく自然なこと。新しい環境であることと安心できる環境の違いをしっかり感じ取っているからこその姿です。

 

よく見られる子どもの様子

・家に帰ると、いつも以上に甘えが強くなる

・夜泣きをする

・登園をしぶる、登園前後に泣く

・友達が泣いている姿につられて泣く

・ダメなことをして、大人の気を引こうとする

・「いや!」「できない!」と言うことが多くなる。

上記のような姿は、環境の変化による不安から、安心感を探し求めている行動です。園では、子どもが安心できるよう以下のような関わりを大事にしています。

 

①安心感を持てるように

子どもは、泣いたり怒ったり甘えたりと様々な姿を見せます。中には、自分の気持ちを我慢して、泣くこともできない子どももいます。

まずは、抱きしめて子どもの思いを十分に受け止めることで安心感を持てるように関わっています。

また、自分を出しきれず我慢している子どもに対しては、丁寧にアイコンタクトやスキンシップを図るようにしています。

「自分の気持ちをわかってもらえる!」という思いから、「この人は、大丈夫!」という心の安全基地になれるよう関わっています。

 

②甘えたいを受け止める

子どもは、わざといたずらをしたり「イヤ」「しない」を繰り返して大人の話を聞き入れなかったり、あまのじゃくな態度をとったりすることがありますよね。

初めて関わる大人に対しては、「どんな人かな?」「受け止めてくれるかな?」と、興味を持って大人の反応や気持ちを探る行動があります。頭ごなしに叱ったり、「悪い行動」と決めつけて対応すると余計にエスカレートしてしまうこともあります。

そのような姿は、不安感から甘えたい、愛情を感じたいという気持ちが背景にあることを踏まえて、子どもの気持ちを受け止めるようにしています。

「一緒にやってみようか?」と声をかけたり、自分できるよう励まし声をかけたりしながら見守ることで、子どもは「見ていてくれる大人がいる!」と安心感を持ち、自信を高めることができます。

気持ちを受け止めてもらう関わりを重ねていくことで、「信頼できる大人いる!」「安心できる場所!」という安心感をもって、集団生活の中でたくさんの事を学べるようになっていきます。

 

連休明けの5月、再び「行きたくない」「ママがいい!」と不安で涙するお子さんもいます。

私たちは、子どもの寂しい、甘えたい気持ちに共感して受け止めますので、お子様との別れ際は、安心して「行ってらっしゃい!」と笑顔で送り出してあげてくださいね。

登園しぶりや心配な事などありましたら、連絡ノートや送迎の際に職員お声掛けください。

文責:山﨑

 

 

 

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