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2023.09.08
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試行錯誤する楽しさを感じながら、、海づくりへ!(年長 5歳児)

朝夕は少しずつ涼しくなってきましたが、日中は気温も湿度も高い日が続いています。
リズム室前に暑さ指数を可視化し、子どもたちにもわかりやすく色分けしているので、「今日は赤だから外に行けないね」「黄色だから時間と場所を考えれば外で遊べるんじゃない?」など、子どもたちも登園の時に気にかけている様子が伺えます。
なかなか外で遊べないことが多く、残念がる子どもたち。そこで、子ども達と一緒に部屋の中で出来る涼しさを感じる遊びについて話し合うことにしました。
お部屋に海をどう作る?
話し合いで出てきたのは、海づくり。しかし、室内なので実際の水を使うことは出来ません。
水以外のものを使って、海を表現するにはどうしたらよいだろう… 子どもたちは考えました。
そこで出てきたのが新聞紙でした。新聞紙を青色に塗り、ちぎることで海を再現したらどうかという案が出てきたのです。
「それはいいね!」ということで実際にやってみることにしました。水しぶきを再現したいという声もあったので、青に加えて、水色、白を準備しました。
新聞紙に色を塗る体験が初めてだったので、子どもたちも恐る恐る塗っていましたが、水分を多く含んだ絵の具を塗ると、薄い新聞紙はすぐに破れてしまいました。
その日は10枚しか塗ることができず、そのうち何枚かはボロボロに破れてしまいました。
絵の具が無くなってしまうかも… では、どうする??
新聞紙に色を塗っていた子どもたちは、大量の新聞紙に色を塗る大変さを感じながら、絵の具が足りなくなるかもしれない、沢山使いすぎたらもったいないかもしれないという不安もありました。
絵の具は園のみんなで使うものです。だからこそ自分たちだけ大量に使っていいのかという疑問が出てきていたのです。園でも、繰り返し言葉をかけているからか、子どもたちはSDGsの考えの一つ、「もったいない」という気持ちも身についているようです。
子どもたちのそのような考えに私たち大人も驚かされることがあります。これからの世の中を生きる子どもたちに必要な視点ですね。
でも、”海づくり”という目標に向かって、みんなで波を作るには、大量の新聞紙に色を塗ってちぎる必要があることは分かっていました。
それゆえに「本当にこれでいいのかな?」と考える姿が見られ始めていました。
そこで、子どもたちともう一度、話し合いをすることにしました。
新聞紙に色を塗るのは大変だし、絵の具も沢山必要。これらのことを踏まえて、当初の計画である「新聞紙に色を塗る」という方法では難しいのではないかということになったため、新たな方法について、もう一度考えました。
「青色のものを集めるのはどうかな?」「でも青色の物ってそんなに多くないよ」「すずらんテープは滑っちゃうよね」など、一生懸命にアイデアを友だちと出し合う姿がありました。
話し合いの結果、「”青色”を作るのはどうだろう?」という話にまとまりました。
経験から学ぶ
1学期の中で、花や葉っぱ、実などの植物の色素を使って、画用紙にお絵描きをした経験から、青色を作るのはどうだろうという提案が出てきました。
早速、のはら園で植物を探しますが、青色の物は朝顔の花のみでした。そのため、緑色の葉っぱも一緒に取って、実験をすることに!
採取した植物をこすって水を加えると、少しずつ色が出てきました。それから、その色を白紙に乗せると、青い色の朝顔は紫色に、緑の葉っぱは黄緑になりました。
予想が外れて少しがっかりした様子の子どもたちでしたが、「もっと他の植物で実験したい!」という新たな活動に発展することにもなりました。
広大な海を作り上げられるまで少し時間がかかりそうですが、子どもたちが試行錯誤し、話し合いながら進められるように、私たちも準備物や手立てを考えながら環境を整えていこうと思います。(もし、ご家庭に青色のパックや紙、布切れなどありましたら持ってきていただけると幸いです!)
考える→やってみるといった試行錯誤を重ねる経験から”思考力”が培われていきます。子どもたちとのやり取りを大事にしていきたいと思います。
文責:中村