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2023.10.12

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フェスタの始まり(年中)

先月、年中組でフェスタについての話し合いを行いました。

今年の年中のテーマは『夏祭り』です。

今回はフェスタのテーマが決まるまでどのような過程があったのかをお伝えしていきます。

 

 

年中組ではこれまで多くの表現活動を行ってきました。その中でも特に絵の具を用いた活動は多く、子ども達も大好きな遊びの一つです。

最初は絵の具の感触に抵抗のある子どももいましたが、手に絵の具がついても洗ったり拭いたりしたら取れることを伝え、すぐに手を拭けるように手拭きを準備したり、

「気になる時にはいつでも洗いに行ってもいいよ」等声をかけました。その他にも、絵の具に最初触れる時には指先から始めて、徐々に手のひらや足など触れる範囲を広げてきました。

そうすることで、最初は絵の具に触れることに抵抗があった子ども達も自分で触って活動に参加することができるようになりました。

 

 

フィンガーペイントから始まり、足形をとったり、シャボン玉アートなど表現活動に親しむ中で、たくさんの作品が出来上がりました。

シャボン玉アートをしたタイミングで年中のこすもす組の子ども達に「この作品を何に使いたい?」と聞くと「繋げてシートにして、その上でお店屋さんごっこをしてみたい!」という意見が出ました。

しかし、別の子どもからは「足で踏んだらもったいないんじゃないかな?」という意見も出て、皆で話し合いました。最終的には皆で頑張った作品だから、皆で作った作品は飾り付けとして飾ることになりました。

 

 

隣のクラスのたんぽぽ組では、こすもす組がお店屋さんごっこをするという話を聞いて「この前夏祭りに行ったから、夏祭りのお店屋さんをしてみたい!」という意見が出ました。

そこで学年全体で一度話をしてみると、やってみたいお店が夏祭りの屋台にあるものが多い事に気づき、年中で夏祭りをしようということになりました。

その話し合いの中で、フェスタの話をすると去年のことを思い出した子ども達が「フェスタで夏祭りをしてみよう。」という意見が出て、最終的に年中のフェスタでは、夏祭りのお店屋さんをする事になりました。

「夏祭りといったら花火!」という声も多かったので、「皆で大きい花火を作りたいね」と話し、これまで行ってきた絵の具の活動がここで生かされそうです。

 

このフェスタのテーマが決まるまでに、子ども達は日々様々な活動を行い、サークルタイムで話し合い、自分の意見を持ち言葉にすることができました。

話し合いは複数の人がいなければ成り立ちません。集団の中でしか学ぶことのできない人間関係を、サークルタイムで学べたのではないでしょうか。それぞれのお店屋さんのグループで話し合う時、必ずしも全員が同じ意見と言う事はありません。最初は自分の意見を押し通そうとする姿もありましたが、徐々に「この2つを取り入れるにはどうしたらいいだろう」という話し合いになっていました。相手の意見を尊重し、友だちと協力する姿が見られ、成長を感じました。

 

製作活動では、色々な素材がある中で工夫しながら製作をしていました。その中で、「がんばって作ってみたけどなんだかこぼれてしまう・・・」「なんだか思っていたのと違う」という声もありました。しかし、そこで終わるのではなく「じゃあこれを使ってやってみよう!」など前向きに製作に再度取り掛かる姿もありました。そして完成した作品。子ども達は大きな達成感を感じているようでした。このような経験が子ども達の自信に繋がり、考えたり、気付いたりすることの基礎になります。

 

現在子ども達は一生懸命、自分達のしたいことや作りたい物を形作っています。フェスタ当日は楽しみにしてくださいね。

 

文責:唐仁原

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